第6戦SUGO決勝:関口、逃げ切りSUGO2年連続優勝。ガスリー2位

第6畝SUGOは、関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が0.2秒差で薄氷の優勝。ピエール・ガスリー(TEAM MUGEN)が2位となった

 スーパーフォーミュラの第6戦がスポーツランドSUGOで行われ、関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)がピエール・ガスリー(TEAM MUGEN)を抑えきり、2年連続でSUGO優勝を果たした。

 秋晴れが広がるスポーツランドSUGOは気温26度、路面温度は41度まで上昇した。

 ダミーグリッドについた2番手スタートの関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)は、急遽左フロントサスペンションアームの一部を交換。メカニックが大急ぎで作業を完了させた。

 68周のレースがスタートすると、ポールポジションのニック・キャシディ(KONDO RACING)が痛恨の出遅れで5番手まで後退。代わって関口がトップに立ち、ピエール・ガスリー(TEAM MUGEN)が2番手、アンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S)が3番手に続いた。スタート時の混乱の影響か、5番グリッドの小林可夢偉(KCMG)は10番手、8番グリッドの石浦宏明(P.MU / CERUMO・INGING)が12番手までポジションを落とした。

 1周目から一気にペースを上げていった関口は、2周目の時点で1.8秒ほどのリードを築いたが、そのまま後続を突き放すには至らず、逆にその差をじわじわ詰められていった。

 3番手には、1コーナーで膨らんだロッテラーを交わした中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)が浮上し、トップ3が接近していく。

 一方で、8周目終わりから中嶋大祐(TCS NAKAJIMA RACING)やヤン・マーデンボロー(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、塚越広大(REAL RACING)が給油のみのピットインを敢行。ロッテラーも10周目終わりでピットインし、タイヤ無交換でピットアウトした。

 ロッテラーはオーバーテイクボタンを押し、1分8秒799というファステストタイムを記録、ハイペースで走行を続けた。一時はガスリーに迫られていた関口だが、ロッテラーに反応するようにペースアップ。後続との差を3秒近くまで広げ、ロッテラーとの見えない戦いを開始した。

 4番手のキャシディには、スタート前の作業禁止時間中に違反があったとしてドライブスルーペナルティが科されてしまう。20周目にこれを消化した彼は大きく後退を余儀なくされてしまった。また、ロッテラーにも痛恨のペナルティ。ピットレーンの速度違反でこちらもドライブスルーペナルティが科され、22周目にこれを消化した。

 7番手を走る小林、8番手のフェリックス・ローゼンクヴィスト(SUNOCO TEAM LEMANS)はストレートエンドでアクセルを抜き、燃費を稼ぐ走りをし、無給油作戦を試みている模様。後ろから彼らをオーバーテイクしていった石浦とは、ペースがまるで違う。ただトップの関口は相変わらずペースが良く、ピットインをしても彼らの前に出られるだけのギャップを作り上げた。

 前が開けた石浦は、やっと本来のパフォーマンスを発揮できると言わんばかりに、関口をも上回るペースで前を追いかけた。

 関口は、42周終了時点でピットイン。周回遅れのマシンに引っかかり、タイムを失い始めたタイミングでの作業で、小林の目の前でコース復帰した。

 45周目、メインストレートで中嶋大祐(TCS NAKAJIMA RACING)と塚越が接触。オーバーテイクボタンを押していた塚越のフロントウイングと中嶋の右リヤタイヤが当たった結果、中嶋のタイヤがパンクしてしまい、丸1周をスロー走行した後、緊急ピットインしてタイヤを4輪交換した。塚越も、その後52周終わりにフロントウイングを交換。こちらもタイヤをリフレッシュしている。

 石浦は48周目には4番手を走る伊沢拓也(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)に追いつくが、すでにオーバーテイクボタンを使い切っており詰まってしまった形だ。その伊沢は、57周終わりにピットに入った。

 それを合図に、上位陣も続々とピットへ。ガスリーがピットに入ったのは残り10周となった58周終わりで実質的には2番手となる小林の前でコースに復帰した。続いて、中嶋一貴も小林の前をキープした。中嶋一貴の背後まで迫っていた国本雄資(P.MU / CERUMO・INGING)は、ローゼンクヴィストにも先行を許し6番手となった。

 伊沢がピットインしてから、一気にペースを上げて2周走行した石浦もピットイン。”オーバーカット”に成功し、8番手でコースに復帰した。

 これで、改めて関口がトップに復帰。2番手のガスリーとの差は残り7周を切り約3秒だ。ピットストップを行っていないのは4番手小林、5番手ローゼンクヴィスト、7番手山本尚貴(TEAM MUGEN)、11番手小暮卓史(B-Max Racing)、12番手大嶋和也(SUNOCO TEAM LEMANS)だ。

 終盤関口が一気にペースダウンし、残り3周に入りガスリーが1秒差以内まで迫ったが、なんとか関口は逆転を許さずトップでチェッカー。0.243秒差で薄氷の逃げ切り勝利を飾った。3位は中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)が獲得した。4位はローゼンクヴィストをオーバーテイクした国本。そのローゼンクヴィストは連続表彰台こそ途切れたものの、無給油作戦を成功させて5位となった。

 小林は最後にガス欠となったか、ファイナルラップは1分21秒台。なんとかマシンをフィニッシュラインまで持ち帰り7位。これにより石浦が6位となった。

 結局、無給油作戦を完璧に遂行し切ったのはローゼンクヴィストのみ。山本はガス欠となり18位、小暮と大嶋は終盤にピットインを行い、それぞれ14番手、15番手でレースを終えた。

 これで、残るレースは鈴鹿での2レースのみ。ランキング首位の石浦は、ガスリーに対してわずか0.5ポイントのリードだ。ランキング3位のローゼンクヴィストもトップから5ポイント差で、タイトル争いは全くわからない中で最終戦を迎えることになる。

【関連ニュース】

スーパーフォーミュラ第6戦SUGO 決勝暫定結果
1. 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)
2. ピエール・ガスリー(TEAM MUGEN)/+0.243s
3. 中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)/+1.174s
4. 国本雄資(P.MU / CERUMO・INGING)/+6.754s
5. フェリックス・ローゼンクヴィスト(SUNOCO TEAM LEMANS)/+11.472s
6. 石浦宏明(P.MU / CERUMO・INGING)/+12.646s
7. 小林可夢偉(KCMG)/+19.452s
8. 伊沢拓也(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)/+20.741s
9. ヤン・マーデンボロー(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)/+21.459s
10. アンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S)/+28.971s
11. 山下健太(KONDO RACING)/+36.694s
12. 野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)/+41.210s
13. ナレイン・カーティケヤン(TCS NAKAJIMA RACING)/+44.600s
14. 小暮卓史(B-Max Racing)/+1LAP
15. 大嶋和也(SUNOCO TEAM LEMANS)/+1LAPs
16. 塚越広大(REAL RACING)/+1LAP
17. 中嶋大祐(TCS NAKAJIMA RACING)/+1LAP
18. 山本尚貴(TEAM MUGEN)/+1LAP
19. ニック・キャシディ(KONDO RACING)/+2LAPs

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この記事について
シリーズ スーパーフォーミュラ
イベント名 第6戦SUGO
サーキット スポーツランドSUGO
記事タイプ 速報ニュース