自力タイトルの可能性残す4人が会見。石浦「全力で最後まで戦いたい」
自力タイトル獲得の可能性を残し、最終戦JAF鈴鹿グランプリに臨む4人のドライバーが、会見でその意気込みを語った。

2017全日本スーパーフォーミュラ選手権の最終戦『第16回JAF鈴鹿グランプリ』で、いよいよ今シーズンの熾烈なタイトル争いも決着の時を迎える。
例年通り、この最終戦は2レース制。各レースで獲得できるポイントは通常の半分となるものの、優勝者には3ポイントのボーナスが与えられることから、ポールポジションのボーナスポイントも含めて最大18ポイントの獲得が可能だ。
チャンピオンの可能性が残っているのは、ランキング上位の8人。そのうち自力でタイトルを獲得できるのはランキング4位(石浦宏明、ピエール・ガスリー、フェリックス・ローゼンクヴィスト、関口雄飛)までだ。ランキング5位の中嶋一貴以下、アンドレ・ロッテラー、小林可夢偉、国本雄資はライバルたちの結果次第となる。
20日(金)、自力チャンピオンの可能性を残す4人が会見に臨み、最終戦への意気込みを語った。
石浦宏明(ランキング1位/33.5ポイント/P.MU / CERUMO・INGING)
「昨年、タイヤが(ヨコハマタイヤに)変わって浮き沈みがありました。なので、開幕の前から安定して走れるように準備を進めてきました。決勝では毎回速さが出せているものの、ここ数戦は予選でなかなか前に行けなかったんですが、シーズンを通していろんなセットアップを試していく中で、最近クルマの仕上げ方がわかってきた部分があります」
「本当はこの最終戦、ドライでしっかり勝負したかったなという気持ちはありました。安定しているとばかり言われるのも好きじゃないので、最後はきっちり速く走って決めたいです」
「一昨年チャンピオンを獲った時に比べたらそこまでプレッシャーは感じてないので、どんなコンディションでも全力で最後まで戦いたいですね」
ピエール・ガスリー(ランキング2位/33ポイント/TEAM MUGEN)
「今季序盤は苦戦したところもあったけど、シーズンが進むにつれて慣れてきたし、マシンにも多くの進歩があった。チームの懸命な作業が結果につながってきたんだ」
「予選では本当に目指しているところにはまだ手が届いていないけど、レースでの強さには満足している。(第6戦)SUGOでは予選3番手になれたし徐々に改善できているから、TEAM MUGENとベストを尽くしたい」
「今週末は雨が降る予報になっているけど、ドライバーとしてエキサイティングに感じている。チームのみんなと力を合わせて、すべてを尽くして頑張りたい」
フェリックス・ローゼンクヴィスト(ランキング3位/28.5ポイント/SUNOCO TEAM LEMANS)
「ピエールと同じように、序盤の2ラウンドは苦労した。だけどチームとともにどんどん改善をしてこれた。予選ではまだ苦戦しているけれども、レースでは非常に強さを発揮できている」
「今回はこの上位4人で、素晴らしい戦いができると思っている。僕はいつも後ろから追い上げになってしまっているけど、レースで何ができるか、今回も楽しみだ」
「ドライで走れないのが残念。でもこのコンディションの中でベストを尽くして、頑張りたい」
関口雄飛(ランキング4位/25ポイント/ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)
「今シーズンは2勝できましたけど、ノーポイントも2回あって、良い時とそうじゃない時の差が激しかったかなと思います。全7大会しかないシリーズの中で、2大会ノーポイントというのはチャンピオンシップを戦う上ですごく大きなマイナスです」
「ランキング4位ということでチャンピオンの権利は残していますけども、トップのポイントとはかなり離れているので、タイトル獲得の確率は低いんですけど、みんなと同じようにベストを尽くして2レース優勝を目指します」
「自分とチームにとって結果的に苦手としている鈴鹿で、何としてでもそれを克服して来年に繋げたいです」
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2017年スーパーフォーミュラ ポイントランキング(第6戦SUGO終了時点)
1. 石浦宏明(P.MU / CERUMO・INGING)/33.5
2. ピエール・ガスリー(TEAM MUGEN)/33
3. フェリックス・ローゼンクヴィスト(SUNOCO TEAM LEMANS)/28.5
4. 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)/25
ーーー(ここまで自力チャンピオン獲得の可能性)ーーー
5. 中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)/22
6. アンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S)/20
7. 小林可夢偉(KCMG)/16.5
8. 国本雄資(P.MU / CERUMO・INGING)/16
この記事について
シリーズ | スーパーフォーミュラ |
イベント | 最終戦・第16回JAF鈴鹿グランプリ |
ロケーション | 鈴鹿サーキット |
執筆者 | 松本 和己 |