衝撃のSF”デビュー”。総合4位のパロウ「F1は僕の目標じゃない」

今季全日本F3を戦ったアレックス・パロウがスーパーフォーミュラを初ドライブ。そして衝撃のパフォーマンスを披露した。

 今季の全日本F3選手権に参戦し、ランキング3位となったアレックス・パロウ。彼はその後F2の終盤2ラウンド(へレス&アブダビ)に挑戦し、デビュー戦のへレスでは2戦連続で入賞し、その適応力の高さを示した。また、マカオF3にも参戦している。

 そのパロウはNAKAJIMA RACINGの64号車に乗り、鈴鹿サーキットで行われたスーパーフォーミュラの合同テスト・ルーキードライバーテストに臨んだ。

 スーパーフォーミュラ初ドライブだったパロウ。しかし、初日の午後だけの走行だったにもかかわらず、衝撃的なパフォーマンスを見せた。パロウはこのセッションで関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)、アンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S)に次ぐ4番手タイム。この1分36秒037という記録は、総合でも4番手である。

「1セッションだけだったけど、素晴らしいクルマだと思った。コーナリングスピードはとても速いクルマだ。バランスも素晴らしい。少ししか走れなかったけど、大変満足した」

 そうテストの感想をパロウは語る。

「あんまり周回数も多くないから、完全に自信を持って走れたわけじゃない。でももちろん、周回するたびに良くなっていったし、自信もついていった。まだ満足できるほどではない。F3で鈴鹿を走った経験はあるけど、スーパーフォーミュラはすごく大きなステップを踏んだという感じ。コーナリングスピードが全然違うんだ」

 そんな中記録した今回の好タイムは、その将来性を感じさせるに十分なモノだった。その証として、今回参加したルーキーの中では最速タイムだった。

「一番速く走れたのは嬉しいし、それは来年に向けた助けにもなると思う。スーパーフォーミュラのシートを得るのは難しいと聞いているので、そういうひとつひとつが将来に繋がればいいと思っている」

「昨年も一昨年も、F2(GP2)王者がやってきて、そしてF1にステップアップしていった。そういう意味でもスーパーフォーミュラは世界的にも素晴らしいステップであると考えられていると思う。レベルは高いし、しかもトヨタやホンダのような素晴らしいブランドが参戦しているしね」

 そうスーパーフォーミュラへの参戦意志を示すパロウ。しかし、今のパロウにとってその先にある”F1”は、目標にはなっていないという。

「僕はただF1を目指しているわけじゃない。僕にとってF1は、ただの夢なんだ。スーパーフォーミュラをステップにしてF1に行こうと、簡単に考えてるわけじゃない。F1に参戦するには、レッドブルの育成ドライバーじゃなきゃダメだとか、多額の持ち込み資金が要求されるなんていうこともあって、そんなに簡単じゃない。だから、今のところはF1を目標としているわけではないんだ」

 パロウはテストが終わるとすぐに成田空港へ向かい、金曜早朝の便でスペインに帰国したはずだ。来季、パロウが戦うのはどのカテゴリーになるのだろうか? もし、スーパーフォーミュラに参戦することになれば、注目すべき存在になるはずだ。

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この記事について
シリーズ スーパーフォーミュラ
イベント名 合同テスト・ルーキードライバーテスト
サーキット 鈴鹿サーキット
ドライバー Alex Palou
チーム ナカジマ・レーシング
記事タイプ 速報ニュース