超ロングランで2-3位のTeam Lemans。大嶋和也「やっと結果出せた」

第5戦オートポリス、ソフトタイヤで決勝のほとんどを走行するという作戦を成功させ、表彰台に上がった大嶋和也(SUNOCO Team LeMans)は、その心境を語った。

 スーパーフォーミュラ第5戦オートポリス決勝、最も意外な戦略を成功させたのがSUNOCO Team LeMansのフェリックス・ローゼンクビストと、大嶋和也だった。

 ミディアムタイヤでスタートしたふたりは、ローゼンクビストが4周終わり、大嶋が6周終わりにピットへ入り、ソフトタイヤに交換。ガソリンも満タンまで給油し、54周のレースを最後まで走りきるという作戦を敢行した。

 タイヤに厳しいオートポリスでソフトタイヤはあまり保たないとの下馬評があったにもかかわらず、それぞれ50周近くの走行を行ったのだ。ガソリンも足りないと予想される中、最後までタイヤと燃費を管理し切ったふたりは、ローゼンクビストが順当な作戦を採用したピエール・ガスリー(TEAM 無限)に次ぐ2位、大嶋が3位となり共に表彰台に上がった。

 ローゼンクビストは決勝後の会見でレースを振り返り、我慢のレースで勝ち取った成果を嬉しがった。

「本当に特別なレースになったと思う。こうやってまた表彰台を獲得することができたのは嬉しい。チームメイトが初ポディウムということでおめでとうと言いたいし、ピエールも本当に頑張ったと思うので、この場を借りておめでとうと伝えたい」

「チームはこれまで苦戦もしてきたし一生懸命頑張った成果として、今回ふたりとも表彰台に上がることができて、本当に嬉しいと思っている」

 彼については、スタート次第で戦略を決める方針だったという。周囲がスタートダッシュに有利なソフトタイヤでレースを始めたこともあり、納得のスタートができなかった彼は、ピットインを決断した。

「僕はスタートに賭けていたから、その後の状況次第でピットストップを決めようという戦略だった。もしスタートで5番手まで上がっていたりしたら、ピエールと同じような戦略で行ったかもしれないが、残念ながらあまり良くなかったので、リスクを負っても今回の作戦でいくことを決めた」

「今回はひとりでレースをしていたような感じ。燃料もギリギリだったし、プッシュしたら戦略がうまくいかないかもしれないと思いながら、とにかくマネジメントをするレースだった」

「最後はピエールに近づいたけど、タイヤが最後まで保つかどうか不安もあったし、タイムを安定させることに集中した」

 一方、今季はフォーミュラ・ニッポン時代の2012年以来のフル参戦となっている大嶋。2011~2012年に所属したチームに久しぶりに戻ってきた形だが、これまでの戦いではポイント獲得からも遠ざかっていた。

「今年から久しぶりにフォーミュラに復帰して、いろいろな問題を抱えていたり、自分自身も思うように走れなくて非常に苦しいシーズンを送ってきました」

 そう心境を語った大嶋。金曜日の専有走行では、ただひとり前戦もてぎから持ち越してきたソフトタイヤでロングランを実施、決勝に向けてデータを収集し、2012年第4戦富士以来の表彰台獲得につなげた。

「今回の予選も、ソフトでのバランスは非常に良くて、Q1さえ突破できればチャンスあるなと思っていたんですけど、100分の1秒足りず通過できなかったので非常に悔しかったです」

「ですが金曜日からソフトタイヤを僕が使って、決勝に向けて準備をしていました。そのデータ的には決勝でもソフトタイヤが長く使えるだろうとわかっていました」

「勇気は必要でしたけど、”15位でゴールしてもしょうがないから勝負させてくれ”ということで、この作戦にしてよかったなと思います。なかなか結果が出ない中で、海外からエンジニアを新しく呼んでくれたり、いろいろやってくれていたので、やっと結果が出せてよかったです」

 SUNOCO Team LeMans陣営以外、誰もが驚いた作戦を成功させたふたり。名門チームに起きた大きな変化が、形になり始めている。

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この記事について
シリーズ スーパーフォーミュラ
イベント名 第5戦オートポリス
サーキット オートポリス
記事タイプ 速報ニュース