関口雄飛、タイトル獲得ならず「惨敗でしたから、そこまで悔しくはない」
ランキング首位で最終戦を迎えながら、関口雄飛はタイトルを逃す結果となった。

関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)は、ランキングトップで最終戦を迎えた。しかし、レース1では9位、レース2では8位に終わり、結局国本雄資(P.MU / CERUMO · INGING)に逆転でタイトルを奪われてしまった。
しかし、関口本人は、サバサバした表情で語る。
「悔しいは悔しいですけど、そこまでは悔しくないですね。僅差で負けたわけじゃないですから。惨敗でしたからね。あと1ポイントで2位だったりしたら、『なんだ! あそこで何かあったら……』とか考えちゃうんですけど。だから、あんまり悔しくないです」
関口はレース2、2周目にピットインし、そしてそのままレースを走りきる戦略を採った。
「あの戦略は僕のリクエストでした。結果的には作戦としては良くなかったですね」
そう関口は評価する。
「僕、計測1周目に山本(尚貴)選手を抜いたんですよ。そしたら(ベルトラン)バゲットがいたんですが、すごく遅かった。向こうは(ピットアウト直後だったので)冷えたタイヤで、僕のタイヤは温まっていましたからね。前に出られるはずだったんですが……。それで自分のペースで走れなくて、ピット作業でも(小林)可夢偉選手に抜かれてしまった。全然ダメでしたね。全てがうまくいきませんでした」
最終戦が肝だった、そう関口は語る。
「やっぱり鈴鹿がキーポイントでしたね。最大で18ポイントですから。1レース分ならまだいいですけど、(ほとんど)2レース分ですからね。どっちか勝たないと難しいんだなと言うのが、よく分かりました」
「最終戦は後味が悪かった。セルモは安定して速いですよね。それを見つけないと……なかなか難しいですね」
しかし、SUGOでの逆境をはね返しての勝利など、今季を彩った中心人物の一人であることは間違いない。関口が来年どんな進化を見せるのか、注目したいところだ。
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この記事について
シリーズ | スーパーフォーミュラ |
イベント | 最終戦JAF鈴鹿グランプリ |
ロケーション | 鈴鹿サーキット |
ドライバー | 関口 雄飛 |
執筆者 | 田中 健一 |