スーパーフォーミュラ

「どうしても勝ちたかった……」野尻智紀、終盤のスピンを悔やむ

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「どうしても勝ちたかった……」野尻智紀、終盤のスピンを悔やむ
執筆:
2019/06/23 13:51

2019スーパーフォーミュラ第3戦SUGO。2番手スタートだった野尻智紀(TEAM MUGEN)は、終盤まで順調な走りを見せたものの、残り22周でスピンを喫しリタイアとなった。

 スポーツランドSUGOで行われたスーパーフォーミュラ第3戦決勝。2番グリッドから逆転優勝を狙った野尻智紀(TEAM MUGEN)だが、終盤にスピンを喫しリタイア。レース後は悔しい表情を見せた。

 今季初のフロントロウを獲得した野尻は、ミディアムタイヤでスタートすると1周目にピットインしソフトタイヤに交換。このまま最後まで走り切るという作戦をとった。この戦略は朝の段階から決まっていたという。

「直前の8分間ウォームアップもミディアムで走っていて、レーススタートもミディアムで行こうと決めていました。一応(グリッドでは)タイヤを換えてソフトで行くふりもしていたのですが、山本選手がミディアムでスタートする気配が全くなかったですし、こっちはもともと1周目にピットインすると朝くらいの段階から決めていました」

 ピットストップではタイヤ交換のみ行い、給油をしなかった野尻。途中セーフティカーが出れば、燃料の心配はほとんどなくなるのだが、今回はコース上でアクシデントが起きることなくレースは順調に進行。これにより、燃費を意識する走行を強いられたという。

「(燃費は)キツかったです。なので、ずっとコースティング(燃費を稼ぐための走行)しながら走っていました。ただ、あれ以上は(ペースを)あげられる気配もなくて、周りがミディアムになった時に勝負しなきゃいけないなと思っていました」

 レース後半の51周目にトップの山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、2番手のルーカス・アウアー(B-MAX Racing with motopark)がピットインしたが、野尻は彼らを逆転することができず、3番手となった。

 しかし、野尻がこの時に狙っていたのはトップの山本を何としても逆転すること。そのためには、まずアウアーをオーバーテイクしなければならなかった。

 そして56周目の1コーナーでアウアーのインに飛び込むが、勢い余ってスピン。グラベルにマシンが止まってしまい、リタイアとなった。

「向こうがミディアムで、あまりペースが良さそうな感じではなかったです。さらに彼は前の周にOTS(オーバーテイクシステム)を使っていたので、その周は僕しか使えないことは分かっていました。

「距離はあったけど、今まで、ああいうときに自分は勝負をしてこなかったので……。いろんな日本語がありますけど……“魔が差した”と言われれば、そうかもしれないです」

「ブレーキングポイントもそんなにロスはしていませんでした。ただ、決勝中にずっとコースティングしていたので、ブレーキがどれだけ止まれるか分からない中でいかなければいけませんでした。その中で、少し読みが浅かったかな……というのが反省点です」

 当時の状況について、野尻はそう語った。

 あそこで無理なトライをせずに3位でフィニッシュすれば、チームとしてもひとつ結果が残った。ただ、野尻としてはどうしても勝ちたいという想いが強くあり、少々無理をしてでもアウアーを攻略しておきたかったとのこと。

 優勝するためにチャレンジしたい気持ちと、チームのために確実に結果を持ち帰らなければいけない責任感が交錯し、野尻は悔し涙をみせた。

「多分3位で帰ってきていたら、もっとみんなもハッピーだったと思うんですけど……。いずれにしても、僕は山本選手に勝ちたいとだけしか思っていなかったですし、彼を止めたいという気持ちはもちろんありました。だから…無理をしてでも、あそこでは抜いておきたかったです」

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この記事について

シリーズ スーパーフォーミュラ
イベント 第3戦:SUGO
ドライバー 野尻 智紀
執筆者 Tomohiro Yoshita