スーパーフォーミュラ

「予選Q2の一件がなければ……」キャシディ、速さは見せながらも痛恨の無得点

シェア
コメント
「予選Q2の一件がなければ……」キャシディ、速さは見せながらも痛恨の無得点
執筆:
2019/10/01 9:56

2019スーパーフォーミュラ第6戦岡山。ニック・キャシディは予選Q2での一件がなければ、こんな結果にはならなかったと語った。

 岡山国際サーキットで行われた2019スーパーフォーミュラ第6戦。10位で決勝レースを終えたニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)は、圧倒的なスピードを持っていながらも、それを結果につなげることができなかった。

 予選は10番手に終わってしまったキャシディだが、決勝日朝のフリー走行では、ただひとり1分14秒台を叩き出しトップタイム。ミディアムタイヤでのペースも良く、今週末のマシンには大きな自信を持っていたという。

「今週末の僕たちのクルマはとんでもなくパフォーマンスが良かった。みんな朝のフリー走行でのトップタイム(1分14秒389)は、軽い燃料で走ったと思っているみたいだけど、実際にはそんなことなかったし、30周走り込んだソフトタイヤで出したタイムだったんだ」

「予選でもQ1ではミディアムでトップタイムを出せたし、朝のフリー走行では2番手以下に0.8秒差をつけることができた。直前の8分間ウォームアップでも満タン状態で2番手タイムを出せていた。それだけ、今週末のクルマの仕上がりは最高だったし、自信があった」

 そんなキャシディはソフトタイヤでスタートすると、序盤から積極的にポジションを上げ8周終了時点で3番手に浮上。その直後にコースオフ車両の回収のためセーフティカーが出動し、ミディアムタイヤでスタートしたドライバーに有利に働く展開となったが、レース再開後のキャシディのペースは非常に良かった。

「レースでは序盤に入ったセーフティカーが、ミディアムタイヤでスタートしたドライバーたちの助けになった。だけど、僕のペースはすごく良くて、彼らに対して順調に差をつけることができた」

「でも、平川のペースが遅かった。それに詰まってしまって、特に彼の背後についてからは1周あたり0.6秒~0.7秒くらいは失っていたと思う」

 そう語ったキャシディ。57周目に平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)を抜いてトップに浮上。そこで一気にアドバンテージを築き59周目にタイヤ交換義務を消化すると実質5番手で復帰を果たした。しかし、後方からソフトタイヤで追い上げてきた小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)と62周目のリボルバーコーナーで交錯しスピン。これで大きく順位を落とし10位でフィニッシュし、チャンピオン争いをしている中で痛恨のノーポイントとなってしまった。

「彼はソフトタイヤを装着していて、僕はミディアムに交換してすぐのことだった」

 レース後、キャシディは小林との交錯時の状況をこのように説明した。

「正直、彼も十分なスペースを与えてくれなかったなと思ったけど、彼もチャンピオンシップを争っている立場だったから仕方ない。僕の失敗ではないけど、彼があそこまで張り合ったことは理解できる」

 そう語ったキャシディ。今回このような結果になった全ての引き金は土曜日の予選Q2にあったという。

 Q1A組でトップ通過を果たしたキャシディだったが、Q2でのタイムアタック中にチームメイトの中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)に引っかかり、満足いくタイムを記録できずQ2敗退となった。

 当時前を走っていた中嶋は「周りがまだウォームアップ中だったので、僕もアタックの予定を変更して周りに合わせることにしました。もちろん、ニックが後ろから来ているのは分かっていたので、邪魔にならないように意識して走っていました」と状況を説明したが、Q2を終えてピットに戻ってきたキャシディはアタックを妨害されたと激昂した。

「結果的にこういうレースとリザルトになってしまったけど、予選Q2での一件がなければ、こういうことにはならなかったと思っている」

「あの一件がなくて、Q2でノックアウトされていなければ、可夢偉との接触もなかっただろうし、レース後半に平川のペースに付き合うこともなかった」

 決勝レースを終えたキャシディはそう語った。

 これで山本尚貴(DOCOMO TEA DANDELION RACING)にドライバーズランキングを逆転され、1ポイント差の2番手で最終戦鈴鹿を迎えるが、キャシディは今のところ次のラウンドに向けてポジティブには捉えていないようだ。

「最終戦の鈴鹿はホンダ勢が速いと思う。だからこそ、今週末の僕たちは勝つべきだったんだ」

次の記事
スタート後の接触が原因でパンク……序盤リタイアの福住「勿体なかった」

前の記事

スタート後の接触が原因でパンク……序盤リタイアの福住「勿体なかった」

次の記事

オワード、参戦3レース目で初入賞「この流れでさらに上位にいきたい」

オワード、参戦3レース目で初入賞「この流れでさらに上位にいきたい」
コメントを読み込む

この記事について

シリーズ スーパーフォーミュラ
イベント 第7戦:鈴鹿
ドライバー ニック キャシディ
執筆者 吉田知弘