SF 第3戦SUGO|赤旗中断3回と大荒れとなったフリー走行、平川亮が一番時計
2020スーパーフォーミュラ第3戦SUGOのフリー走行が行なわれ、ITOCHU ENEX TEAM IMPULの平川亮が早くも1分04秒台を記録する速さをみせ、トップタイムを奪った。
平川亮 Ryo Hirakawa(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)
Masahide Kamio
スポーツランドSUGOで行なわれている2020全日本スーパーフォーミュラ選手権の第3戦。土曜日の午後に実施されたフリー走行は、赤旗中断が3回もある大荒れのセッションとなったが、ランキング首位の平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)がトップタイムを記録した。
午前の専有走行はウエットコンディションとなったが、お昼すぎには雨が上がったスポーツランドSUGO。しかし、路面はまだ十分には乾いておらず、走り始めは各車ともウエットタイヤを装着してのコースインとなった。ただ、路面の改善は早く、開始5分を過ぎて数台のマシンがスリックタイヤに交換することになった。
開始10分を迎えるところで。山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)の車載カメラのカバーがバックストレートで脱落してしまい、これを回収するために赤旗中断となった。
すぐに回収が終わりセッションが再開されると、まずはKONDO RACINGの2台が速さをみせた。サッシャ・フェネストラズが1分05秒971でトップ、僚友の山下健太が1分06秒019で2番手につけたのだ。
それを上回ったのはSUGOで現在2連勝中の山本。開始20分を過ぎたところで1分05秒552を叩き出した。この他にも続々とタイムが刻まれていったが、開始30分を迎えたところで国本雄資(carrozzeria Team KCMG)が馬の背コーナーを立ち上がったところで挙動を乱しイン側のガードレールにクラッシュ。これにより、このセッション2度目の赤旗中断となった。
国本自身は無事で、自力でマシンを降りたが、マシンはフロントウイングを始めフロントサスペンション周りも大きなダメージを負ってしまう。国本はこのセッションをわずか4周で終えることとなってしまった。
マシンの回収を終えて、残り16分のところでセッションが再開されると、路面コンディションが改善したこともあり、続々と各車がタイムを更新した。その中で速さをみせたのが現在ランキングトップの平川。1分04秒745を記録しトップに浮上した。
残り7分を切って、各車が新品タイヤを装着してタイムアタックのシミュレーションを行なおうとしていたが、セルジオ・セッテ・カマラ(Buzz Racing with B-Max)がヘアピンでスピンを喫してしまいコース脇で立ち往生。3度目の赤旗が出された。
最後はセッション時間を延長して再開されるかと思われたが、この後のスケジュールが詰まっていることもあり、この赤旗をもってフリー走行は終了となった。昨年も予選Q3で赤旗中断となり、残り時間はいくらかあったにも関わらずセッションが終了となる後味の悪い結果となったが、今回もそれを思い起こさせるシーンとなってしまった。
セッションのトップは平川。明日の予選に向けて好材料となるトップタイムとなった。2番手には小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)、3番手にはニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)が続き、トヨタ/TRDエンジン勢が上位を独占した。ホンダ/M-TECエンジン勢のトップは山本の5番手となった。
今回も予選と決勝を日曜日1日で実施するスケジュール……公式予選は18日の10時20分から行なわれる。
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