SF第6戦鈴鹿決勝|波乱続きの鈴鹿戦、ルーキー大湯都史樹が初優勝挙げる
2020スーパーフォーミュラ第6戦JAF鈴鹿グランプリの決勝レースが行なわれ、TCS NAKAJIMA RACINGの大湯都史樹が初優勝を果たした。
大湯 都史樹 Toshiki Oyu(TCS NAKAJIMA RACING)
Masahide Kamio
スーパーフォーミュラの第6戦JAF鈴鹿グランプリの決勝レースが鈴鹿サーキットで行なわれ、TCS NAKAJIMA RACINGの大湯都史樹がSF初優勝を果たした。
気温16度、路面温度24度と第5戦が行なわれた前日と似たようなコンディションで今週末2度目のスーパーフォーミュラのレースが始まった。スタートではポールポジションのニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)がポジションを守って1コーナーを通過。2番手に大湯都が続き、さらに福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が3番手に続いた。ただレース序盤から昨日の第5戦に引き続き大荒れの展開となった。
2周目には小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)とサッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)がシケインで接触。フェネストラズのマシンはアウト側のスポンジバリアにクラッシュしてしまった。これでフェネストラズは今季4度目のリタイアとなった。小林も左リアタイヤがパンクし、そのまま緊急ピットインを強いられた。
このため、序盤からセーフティカーが出動することとなったのだが、その隊列走行中に4番手を走っていた山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が突然スローダウン。そのままピットに戻り、ポイントリーダーがまさかのリタイアとなってしまった。
7周目にレースが再開されると、トップのキャシディは後続を一気に引き離す快走を見せたのだが、9周目に入ったところでエンジンブローが発生。2コーナー手前のランオフエリアにマシンを止めた。さらに同じタイミングでチームメイトの中嶋一貴もタイヤのパンクでスローダウンしてしまう自体となった。結局、キャシディのエンジンブローでコース上にオイルが出たということもあり、2度目のセーフティカー導入となった。
ちょうど、このタイミングでピットストップウインドウとなる10周目に入ったということで、大半のマシンがタイヤ交換を敢行。松下信治(Buzz Racing with B-Max)と笹原右京(TEAM MUGEN)のみがステイアウトを選んだ。12周目にレースが再開されると松下と笹原が激しいトップ争いを展開。13周目の1コーナーでは2台並んで2コーナーまでいったが松下が意地をみせトップを死守した。
レース後半に差し掛かった19周目にはポイント圏内を走っていた国本雄資(carrozzeria Team KCMG)がS字に差し掛かったところでタイヤがパンクしてしまいスピン。コース脇にマシンを止めてしまったため、3度目のセーフティカー導入となった。このタイミングで、タイヤ交換義務を消化していなかった松下と笹原がピットインし、変わって3番手を走行していた大湯がトップに立った。
残り7周でレースが再開されると、大湯は初優勝を目指して一気に後続を引き離したが、2番手の福住も徐々にペースを上げてトップを追いかけ、一時は1秒以上離れたギャップを残り5周で0.5秒差に縮めた。
終盤はふたりともオーバーテイクボタンを使いあいながら緊迫したバトルを繰り広げたが、大湯は最後まで隙を見せない走りを披露し、参戦6レース目にして見事初優勝を飾った。2位には福住が入り今季初表彰台、3位には関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)も今季初の表彰台を手にした。
またチャンピオンを争っている平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)は7位入賞。これで山本とのポイント差を縮め、最終戦を前に全くの同点で並ぶこととなった。
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