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SF第7戦富士|山本尚貴が2度目の国内“二冠王”に。平川亮との熾烈なバトルを制す

2020年全日本スーパーフォーミュラ選手権第7戦が富士スピードウェイで行なわれ、坪井翔が優勝した。最終戦までもつれたタイトル争いは山本尚貴が制し、2018年以来3度目となる年間王者となった。

山本尚貴 Naoki Yamamoto(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

山本尚貴 Naoki Yamamoto(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

Masahide Kamio

 富士スピードウェイで行なわれた2020年全日本スーパーフォーミュラ選手権第7戦では、坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING)が優勝。4人のドライバーで争われた年間チャンピオンの座に輝いたのは山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)だった。

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 いよいよ最終戦となった2020年のスーパーフォーミュラ。今回の決勝レースを迎えた段階で山本、平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、野尻智紀(TEAM MUGEN)、ニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)という4人のドライバーにタイトル獲得の可能性が残された。予選で1点を加算した山本がポイントリーダーとして平川を1ポイントリード。一方の野尻とキャシディは今季導入された有効ポイント制の影響もあり、優勝しても山本と平川の順位次第ではタイトルに届かないという状況だった。

 今回もレース前から様々なハプニングが起きた。直前の8分間ウォームアップでは、開始直後に関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)のマシンから煙と炎が上がり最終コーナーを立ち上がったところでストップ。赤旗中断となった。関口はすぐにマシンを降りて無事だったが、決勝レースのグリッドにつかないまま最終戦を終えることとなった。

 19台がグリッドについて2周のフォーメーションラップが始まったのだが、タチアナ・カルデロン(ThreeBond DragoCORSE)がストールしてしまい、グリッドを離れることができず。クラッチ関係に不具合を抱えているようで、マシンはピットに戻されてピットスタートとなった。さらにフォーメーションラップ1周目の13コーナーではシャルル・ミレッシ(Buzz Racing with B-Max)がスピンを喫し、こちらもスタートせずにレースを終了した。

 17台がグリッドに戻ってスタートが切られると、2番グリッドの坪井が好ダッシュを決めて1コーナーをトップで通過。さらにコカ・コーラコーナーでは松下信治(Buzz Racing with B-Max)が2番手に浮上。チャンピオンを争う野尻が3番手、山本が4番手に浮上した。

 また8番手スタートだった平川は1周目でふたつポジションを上げると、4周目に笹原右京(TEAM MUGEN)を抜いて5番手に浮上。すぐさま山本の背後につけた。また最後尾スタートだったキャシディも大きく順位を上げ、8周目には10番手まで浮上した。

 ピットウインドウが開く10周目に入ると、真っ先にタイヤ交換を行なったのが野尻。アンダーカットを狙ったようだが、タイヤ交換で手間取ってしまい、作業時間が11.6秒と少しタイムロスしてしまった。

 これに対し、平川は14周目にピットイン。チームも7.3秒の作業時間でマシンを送り出した。山本も続く15周目にピットイン。7.6秒の作業時間でピットアウトすると、平川のわずかに前でコースに復帰した。

 この2人に関しては前でチェッカーを受けた方がチャンピオンということで、平川はすぐさまオーバーテイクボタンを使いトヨペット100Rで並びかけてADVANコーナーでオーバーテイクに成功した。しかし、その後のメインストレートで山本もオーバーテイクボタンを使って逆転。その後も2台は接触寸前となるサイドバイサイドのバトルを繰り広げたが、山本がなんとかポジションをキープした。

 各車が続々とピットストップを終える中、逆転チャンピオンを狙うキャシディが終盤までピットインを引っ張る作戦に出て、1分22秒台のペースで後続を徐々に引き離し始めた。この時点で山本が6番手にいたため、仮にキャシディが自身のピットストップを終えてもトップのままでコースに復帰できれば、逆転でチャンピオンということになる。キャシディはさらにペースを上げて後続とのギャップを築いていった。

 しかし、29周目のトヨペット100Rを抜けたところで野尻の左フロントタイヤがパンクし、ストップ。これで彼の逆転タイトルの可能性はなくなった。同時にセーフティカー出動の可能性があったため、ここでキャシディがピットインしタイヤ交換を行なった。

 ちょうど山本と平川の間でコースに復帰したキャシディはタイヤが温まると、一気にペースを上げて追撃を開始。33周目のコカ・コーラコーナーで山本を攻略し4番手に浮上した。さらにキャシディは優勝を目指してトップ3台に迫っていったが、あと一歩届かずファイナルラップに突入した。

 一方、トップ争いは坪井が逃げ切って今季2勝目をマーク。2位に大湯、3位に松下が入った。そして平川の前である5位でチェッカーを受けた山本が自身3度目となるシリーズチャンピオンを決めた。山本にとって、スーパーフォーミュラでの王座獲得は2013年、2018年に続いて3度目。そして山本は今季、スーパーGTのGT500クラスでもチャンピオンに輝いており、史上初となる2度目の“国内二冠”を達成した。

 

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