スーパーフォーミュラ

スーパーフォーミュラ、F1彷彿とさせる新エアロキットの完成度に自信。追い抜き増加は間違いない?

スーパーフォーミュラは鈴鹿での開発テストで新ボディワークのテストを実施したが、関係者はその成果に相当な手応えを掴んでいるようだ。

戎井健一郎

公開日時: 2022/10/27 11:19

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

Hiroaki Ishiura

 鈴鹿サーキットで行なわれるスーパーフォーミュラ最終ラウンドに先駆けて、主催者の日本レースプロモーション(JRP)による第6回カーボンニュートラル開発テストが10月26日(水)、27日(木)にかけて実施された。

 今回のテストでは引き続きカーボンニュートラル燃料や新タイヤのテストも実施されたが、何と言っても今回の目玉は新投入のボディワーク。フロントウイングやリヤウイング、そしてサイドポンツーンの形状などが新しくなっている。

 フロントウイングに目を向けると、メインプレーンの上につけられた2枚のフラップの形状が波打つような曲線となっており、翼端板も従来のような垂直ではなく、より曲線的でメインプレーンと一体化したような形状になった。これは新規則となった今季のF1マシンとも似たコンセプトに見える。

SF19

SF19

 これまでは翼端板を通過した空気が車体の外側に大きく膨らむような形になっていたものの、新しい翼端板ではフロントタイヤの真横付近に真っ直ぐに空気が流れるようになったようだ。 

 リヤウイングに関しても、これまた曲線的なレイアウトになっている。乱流を生み出す翼端渦をなくすため、F1のように翼端板とフラップを完全に一体化するという案も出たようだが、フラップ角度の調整が難しくなるなど懸念もあったため、翼端板がわずかに上方に飛び出したような形状となっている。

SF19

SF19

CFDデータから見る開発車両の特徴

CFDデータから見る開発車両の特徴

Photo by: JRP

 こういったコンセプト変更による乱流の減少は、CFDデータからも明らかとなっていた。写真の上にある図は、先行車から受ける後流の影響を可視化したものだが、開発車両の方が後方車両付近に濃い青色の部分が多く、影響が少なくなっていることが分かる。また、車両を上から覗いた下の図を見ると、後流の帯の幅も細く、影響の少ないものになっていることが分かる。

 逆に言えば、これまではこの帯が太く(影響が)強いものだったため、お互いのラインがクロスする際に後方車両は局地的にダウンフォースが抜けるような形になってしまっていた。こういった現象が起きにくくなることで、コーナーでも思い切ってバトルを仕掛けられることが期待される。

 永井洋治テクニカルディレクター(TD)によると、これらのCFDデータと今回の実走テストで得たデータには大きな食い違いがなかったという。実際、今回のテストでステアリングを握った石浦宏明も「想像していたよりも近づけました。全く乱気流を感じにくくなっていて、S字の中でラインがクロスしても全く平気でした。塚越(広大)選手がスプーンの2つ目で僕にぴったり付いた状態で、130RまでにOTSを使わなくても横まで来そうな感じになり、これはだいぶ効果があるなと思いました」とコメントしている。

Hiroaki Ishiura

Hiroaki Ishiura

Photo by: JRP

 充実のテストを終えて頬を緩ませる永井TDは「追い越しに関しては100点。絶対いけると思います」と、新エアロでの追い抜き増加に自信を見せた。

 また乱流対策を講じることでウイングで得られる絶対的なダウンフォース値が減少するとなると、フロアから得られるダウンフォースに頼らざるを得ず、その結果としてマシンが激しく上下動するポーパシングが発生してしまう可能性がある。今季序盤のF1がまさにその典型例だ。しかし永井TD曰く、SFの開発車両ではフロアに頼り過ぎないようなコンセプトとしているため、ポーパシングは起きていないという。

 このように、新しいボディワークはテスト関係者から概ね好評となっているが、これが来季正式に導入されることになるかどうかに注目だ。なお、スーパーフォーミュラは11月にもてぎで再度開発テストを実施する予定である。

 

 

Read Also:

あなたの意見が聞きたい!

Motorsport.comで何を見たいですか?

5分間のアンケートにご協力ください。

- Motorsport.comチーム

コメントを読んで投稿する

関連ニュース :

記事をシェアもしくは保存

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

前の記事 野尻智紀の連覇まで、マジックポイントは”15”。第9戦無得点でも載冠の可能性あり

次の記事 スーパーフォーミュラ最終ラウンドが開幕。専有走行は大湯がトップタイム、連覇に王手の野尻は16番手

Top Comments

コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?

View More & Comment

More from

戎井健一郎



DENSO SARD、SUGO戦は今年も勝利まであと一歩届かず。「燃料の問題がなければ、優勝争いできたはず」とフェネストラズ

スーパーGT

スーパーGT

第6戦:SUGO

5 日前

DENSO SARD、SUGO戦は今年も勝利まであと一歩届かず。「燃料の問題がなければ、優勝争いできたはず」とフェネストラズ



タイヤ無交換で19番手から2位! GT300王座争い大量リードのリアライズ。しかしオリベイラ「こんな“ジョーカー”毎戦使うわけにはいかない」

スーパーGT

スーパーGT

第6戦:SUGO

6 日前

タイヤ無交換で19番手から2位! GT300王座争い大量リードのリアライズ。しかしオリベイラ「こんな“ジョーカー”毎戦使うわけにはいかない」



GT500ホンダ陣営、怒涛の3連勝でプレリュードは“シビック超え”。ランキングも2〜4番手に「最強パッケージに全力でチャレンジしていく」

スーパーGT

スーパーGT

第6戦:SUGO

6 日前

GT500ホンダ陣営、怒涛の3連勝でプレリュードは“シビック超え”。ランキングも2〜4番手に「最強パッケージに全力でチャレンジしていく」

最新ニュース



トヨタが富士で勝った! 完璧な戦略で首位に浮上し、残り20分逃げ切り。耐久レースの”超スプリント”決着……アルピーヌが悔しい2位|WEC富士6時間決勝

WEC

WEC WEC

Fuji

6 分前

トヨタが富士で勝った! 完璧な戦略で首位に浮上し、残り20分逃げ切り。耐久レースの”超スプリント”決着……アルピーヌが悔しい2位|WEC富士6時間決勝



WEC富士6時間レースは、残り20分手に汗握る大激戦! 平川逃げ切り8号車トヨタが凱旋優勝! アルピーヌSCに泣く|WEC富士6時間速報

WEC

WEC WEC

Fuji

1 時間前

WEC富士6時間レースは、残り20分手に汗握る大激戦! 平川逃げ切り8号車トヨタが凱旋優勝! アルピーヌSCに泣く|WEC富士6時間速報



16番手スタートのアントネッリ、“おばあちゃんみたいな走り”で5位をゲット「リスクは一切取らなかった」

F1

F1 F1

アゼルバイジャンGP

2 時間前

16番手スタートのアントネッリ、“おばあちゃんみたいな走り”で5位をゲット「リスクは一切取らなかった」



ガスリー、コラピントからの謝罪受け入れるも同士討ちにショック隠せず「今年最高のマシンに仕上がっていたと思う」

F1

F1 F1

アゼルバイジャンGP

5 時間前

ガスリー、コラピントからの謝罪受け入れるも同士討ちにショック隠せず「今年最高のマシンに仕上がっていたと思う」

Widget prime_content_fullwidth doesn't have content

Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.

フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。

次の 2 つのオプションがあります。

購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします

広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード

お知らせの管理

登録