WECと二足のわらじ、平川亮がSF第1戦で幸先の良い勝利。IMPUL星野一義監督もご満悦「もうひとつ乗ってもいいくらい!」
スーパーフォーミュラ第1戦を制した平川亮。carenex TEAM IMPULの星野一義監督も、平川が100%の力を発揮できる状態を作り出せたことを喜んだ。
Kazuyoshi Hoshino, Ryo Hirakawa, carenex TEAM IMPUL
Masahide Kamio
富士スピードウェイで行なわれたスーパーフォーミュラ第1戦。優勝したのは、carenex TEAM IMPULの平川亮だった。
開幕前テストの段階ではマシンのフィーリングにしっくりこない部分があると語っていた平川だが、第1戦の予選で3番手タイムをマークすると、決勝ではフロントロウの笹原右京(TEAM MUGEN)、佐藤蓮(TEAM GOH)が1周目に出遅れるのを尻目にトップに立った。
その後の平川は、一時はサッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)に交わされる場面もあったが、逆転に成功。ルーティンのピットストップを終えた後にはアンダーカットを成功させた野尻智紀(TEAM MUGEN)に先行されたものの、こちらも30周目の13コーナーで豪快なオーバーテイクを見せ首位の座を取り戻し、その後は危なげなくトップチェッカーを受けた。
第1戦で非常に力強い走りを見せた平川。これには星野一義監督も大いに満足している様子で、チームが課題を解決し、予選までに平川が実力を発揮できるマシンに仕上げられたことが良かったと話した。
「良かったのは、平川選手が100%の力で王者のような力を見せられたことです。それがすごく嬉しいです」
星野監督は記者会見の中でそう語った。
「ここまでうまくいかない原因について探っていましたが、それが昨日の夜分かり、解決の方向に向かったので、予選Q2までに平川選手が戦えるようなクルマに仕上げることができました。関口選手はまだ少しアンダーステアが出ているようですが、お互いに切磋琢磨していって欲しいですね」
また平川と言えば、今季はWEC(世界耐久選手権)でトヨタのドライバーとしてハイパーカーをドライブしており、今年はヨーロッパと日本を行き来する生活となる。今回もポルトガルでのWECテストをこなしてから富士入りするなど、忙しい日々を過ごしている。
そんな二足のわらじを履く平川について星野監督は、「今回は飛行機の中で気持ち良く眠れるんじゃないかな。彼は一番脂の乗った年齢ですし、もうひとレース(シリーズ)乗ってもいいくらい。今日2レースあっても問題ないはず。僕もあらゆるマシンに乗っていましたけど、乗りすぎということはないし、ジムに行ってトレーニングするよりは良いかもよ(笑)」と話すなど、星野流で激励した。
そして当の平川も、「今回は一時抜かれたりもしましたが、その後しっかり抜き返すことができました。今日調子が良いので、明日も悪いことはないと思います。ライバルたちも追い付いてくると思いますが、さらに引き離せるように分析と準備を進めていきたいです」と明日の第2戦に向けての手応えを口にしている。予選3番手の1ポイントを含め、第1戦で既に21ポイントを手にした平川だが、最終的にいくつのポイントを持って第3戦鈴鹿に乗り込むことができるのか、注目だ。
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