レースレポート
スーパーフォーミュラ 第6戦:富士
リアム・ローソン、鮮やかアンダーカットで今季3勝目。ポイントリーダー宮田莉朋と1点差で“がっぷり四つ”|スーパーフォーミュラ第6戦富士
スーパーフォーミュラ第6戦富士の決勝レースが行なわれ、リアム・ローソンが今季3勝目を飾った。
戎井健一郎
編集: 2023/07/16 8:04
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7月16日、2023年スーパーフォーミュラ第6戦の決勝レースが富士スピードウェイで行なわれた。優勝したのはリアム・ローソン(TEAM MUGEN)だった。
全9戦で争われる今季のスーパーフォーミュラもシーズン折り返しを過ぎ、後半戦に突入。7月の3連休中に開催された今回のレースは『スーパーフォーミュラ夏祭り』と題され、2日間で33,200人が来場。多くの家族連れがレースやイベントを楽しんだ。
これまでは予選、決勝の上位の顔ぶれが固定されていた感があるが、今回はその勢力図に変化があった。DOCOMO TEAM DANDELION RACINGの牧野任祐が今季初ポールポジションを獲得し、チームメイトでルーキーの太田格之進も自己最高の3番グリッドにつけた。
タイトルを争う面々は、ポイントリーダーの宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)が3列目5番グリッド。ランキング2番手のリアム・ローソンはフロントロウ2番手に並び、同3番手の野尻智紀(TEAM MUGEN)は今季ワーストの7番グリッドからのスタートとなった。
なお、今回のレースからはVANTELIN TEAM TOM’Sの36号車のドライバーが変更。ジュリアーノ・アレジに代わって笹原右京がドライブすることとなった。またTGM Grand Prixの大湯都史樹はトレーニング中の負傷により欠場となり、大津弘樹が代役を務めた。
気温25℃、路面温度31℃と、予想に反して涼しいコンディションということもあってか、グリッド上でマシンの調整を行なうチームが多く見られた。41周の決勝レースは14時30分からスタートした。
スタートではフロントロウの牧野、ローソンは順当にポジションを守ったが、3番手には6番グリッドの山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)が浮上。チームメイトの佐藤蓮がその後ろにつけた。宮田も一度は佐藤をオーバーテイクしたが、翌周に抜き返された。
先頭を争う牧野、ローソンが1秒前後のギャップで走行する中、3番手は8周目に佐藤に交代。ただ佐藤は10周を消化してピットウインドウがオープンしたと同時にピットイン。その他宮田、太田らもミニマム周回でのピットインを選択した。
こうした動きを見てか、翌周にはローソン、その翌周には牧野がピットイン。牧野はローソンの前でピットアウトしたものの、コカ・コーラコーナーでオーバーテイクを許し、ここで事実上の首位が交代する形となった。
レースが折り返しの21周目となった時点で、ステイアウトを選択していたのは4台。先頭は山本で、20番グリッドから追い上げる平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が4秒後ろに続いた。ピットイン組のトップは5番手のローソンで、牧野、佐藤、宮田、太田、野尻と続いていた。
トップの山本は24周を走ってピットイン。野尻の後ろでコースに復帰した。そして平川も30周終了時にピットに入ったため、ローソンが名実共に首位となった。2番手牧野は変わらずだが、ペースの上がらない佐藤を交わした宮田が3番手に浮上。佐藤、太田の後ろでは、野尻をオーバーテイクした山本が6番手に浮上していた。野尻は平川にも交わされ、8番手に落ちた。
残り周回も少なくなり、これ以上の順位の変動は起こらないかと思われたが、平川がファステストラップを更新して猛然と追い上げを見せた。まず山本を料理すると、残り2周のTGRコーナー(1コーナー)で太田もオーバーテイクした。
ローソンは盤石の走りでトップチェッカー。4秒後ろに牧野を従えて今季3勝目を挙げた。3位には宮田が入り、1ポイント差でポイントリーダーの差を死守した。
そして最終ラップの最終コーナーまでもつれた4位争いは平川に軍配。日本を代表するレース巧者がなんと16ポジションアップの離れ業を見せた。5位は佐藤、6位太田、7位山本、8位野尻、9位小林可夢偉(Kids com Team KCMG)、10位阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)までが入賞となった。
これで今シーズンは8月の第7戦もてぎ、10月の第8戦・第9戦鈴鹿を残すのみとなった。ランキングトップは宮田で86点、2番手以下はローソン85点、野尻61点、坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)50点。宮田とローソンの争いが激化する中、野尻と坪井は逆転チャンプに向けてまた少し厳しい状況となってしまった。
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