スーパーフォーミュラ 第8戦・第9戦:鈴鹿

リアム・ローソン、F1帰りはSFでアドバンテージにならない? 「速いクルマに乗れば良いというわけではない」と担当エンジニア……王座懸けた最終戦の課題は“再習熟”

F1での経験を携えてスーパーフォーミュラの最終ラウンドに臨むリアム・ローソンだが、両カテゴリーのマシン特性が大きく異なることから、世界最高峰のマシンをドライブしたことが大きなアドバンテージになるとは考えていない。

戎井健一郎

公開日時: 2023/10/27 5:10

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Liam Lawson, TEAM MUGEN

 “F1ドライバー”が鈴鹿に帰ってきた。アルファタウリからシーズン中盤の5レースを戦ったリアム・ローソン(TEAM MUGEN)が、今週末(10月28日、29日)のスーパーフォーミュラ最終ラウンドでシリーズタイトルを懸けて戦う。

 ローソンは今季、スーパーフォーミュラ1年目ながら開幕戦でデビューウインを飾り、ここまでの7戦で既に3勝を記録するなど実力を見せている。第7戦もてぎでノーポイントに終わったことによりポイントリーダーの宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)から8点ビハインドのランキング2番手となったが、タイトルを射程圏に捉えて鈴鹿に乗り込んだ。

 もてぎ戦から今回の鈴鹿戦までの間には2ヵ月のインターバルが空いたが、ローソンはその間にF1デビューを果たした。F1オランダGPのフリー走行中に手を骨折したダニエル・リカルドの代役として、5レースを走ったのだ。世界最高峰のF1マシンを経験したことは、スーパーフォーミュラ最終戦に臨むローソンにとってアドバンテージになるのではと見る向きもある。

 しかしながら、ローソン本人と彼を担当する小池智彦エンジニアはそう考えていない。

 スーパーフォーミュラのマシンはF1に次ぐ速さを持つマシンとしばしば形容されるが、ローソンはF1日本GPの際、確かにコーナリングスピードで近さはあるとしながらも、そのフィーリング自体は大きく違うと語っていた。そしてスーパーフォーミュラ鈴鹿戦に向けた記者会見の中でも、ローソンはF1に乗ったことによるアドバンテージを感じているかと聞かれて次のように答えていた。

「正直、大きなアドバンテージだとは思っていない」

「最近(F1で)鈴鹿を走れたのは良いことだけど、走らせ方も全然違う。ラップタイムがすごく違うわけではないけど、フィーリングが全く違うんだ。F1で初めて走った時も、習熟に時間を要した。今日はもう一度(SFに)アジャストする必要がある」

 F1マシンとスーパーフォーミュラのマシンでは、最低重量に100kg以上の開きがある。(F1が798kg、スーパーフォーミュラが677kg)そういった要素もあり、フィーリングが大きく異なるのだ。

 ローソン担当の小池エンジニアも、今週末のレースでまず重きを置いているのは「リアムの「習熟」だと述べた。

「とりあえずのプライオリティは、リアムの習熟です」

「F1とスーパーフォーミュラではクルマが違いすぎます。F1はクルマが重いので、走らせ方が変わってきます。スーパーフォーミュラの方がより一般的なフォーミュラカーの動きをするので、F2に乗っていた彼にとっては馴染みがあると思いますが、F1に乗った時はアジャストに苦労したと言っていました」

「それが逆もまた然りだと思います。いかにスーパーフォーミュラのクルマの感覚を取り戻せるかが重要になると思います」

「リアムは普通の人よりアジャスト能力が高いですし、色んなカテゴリーに順応してきたドライバーです。ただ(予選前のフリー走行は)90分しかないので、そこに合わせられるかは心配です。セットアップも大きく変えてきたので」

「確かに予選一発はF1の方が速いですが、レースペースに関してはF1の方がドロップが大きく、それほど大きな差はないと言っていました。速いクルマに乗ったから良いというわけでもないと思います」

 

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