完全復活前夜か? スーパーフォーミュラ開幕戦で予選5番手の山本尚貴「クルマも身体も良い状態だった。この位置からなら良い戦いになる」
スーパーフォーミュラ第1戦で予選5番手を確保した山本尚貴。事前テストの際は手術をした首のコンディションを心配するようなコメントもあったが、「クルマも身体も良い状態だった」と語った。
鈴鹿サーキットで行なわれたスーパーフォーミュラ開幕戦は、昨年首に大怪我を負った山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING)にとって、復帰後初レースとなる。その予選で山本は5番手タイムをマーク。来たる決勝レースに向けて、“完全復活”を予感させるようなパフォーマンスを見せた。
2週間前に同じく鈴鹿で行なわれた合同テストでも、まずまずのタイムを出していた山本。一方、昨年手術した首の状態は「現状元通りにはなっていない」と語り、痛みを我慢しながらの走行となっていることをほのめかしていた。そしてレースウィークに向けては「(決勝)レースは大丈夫だと思う」としつつも、繊細さが求められる予選では「身体が痛くて庇いながら乗ってトップと目指せるかと言われると、厳しい」と、不安も口にしていた。
しかしながら、迎えた開幕戦の予選ではQ1のA組を2番手で通過すると、Q2でも5番手タイムを記録。チームメイトの佐藤蓮には僅差で敗れたものの、ふたり揃って表彰台や優勝が狙えるポジションにつけることができた。
予選後メディアミックスゾーンに現れた山本の表情は、いつになく明るかった。
「フリー走行の一発目からガンガンいこうと思って、トップを狙うつもりでいました。クルマも身体も良い状態だったので、自信を持って予選までいけるという手応えがありました」
山本はそう語る。
「予選に関しては、午前中(フリー走行)の調子がよかっただけに欲をかいちゃうもので、ポールを狙いたいと思っていました。ただ野尻(智紀/TEAM MUGEN)選手のQ1 B組のアタックを見た瞬間に、最現実的にポール争いに加わるのは難しいと思いました。ただ、自分のQ1 Aグループからの伸びしろを考えると、今日1日を通しては良い予選が組み立てられたと思っています」
「チームとしても4番手と5番手なので、その位置を確保できたのは大きいと思います。これまではずっとQ1で落ちて悔しいと言っていました。今回はトップ3に入れず、チームメイトにも負けてしまいましたが、それでも5番手にいられているというのは、チームとしても頑張ってきたことを証明できたと思うので、ここからトップに近づいて追い越したいです」
決勝に向けても、「この位置からだったら良い戦いになると思いますし、まずはクルマをしっかりと合わせ込みたいです。怪我の後でフルディスタンスを走りきれていないので、しっかり体が持ってくれればと思います」と意気込む山本。レースで使うタイヤの内圧調整など、課題も少なくないようだが、しっかり上位をキープできればチャンスはやってくるはずだと期待感を口にした。
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