本当に悔しい……2位に終わり奥歯を噛む岩佐歩夢。PPスタートでのポジションダウンも響く「データをしっかりと見直さないと」
スーパーフォーミュラ第2戦でポールポジションスタートながらも優勝を逃した岩佐歩夢。2位に入りスーパーフォーミュラ初表彰台を手にしたが、悔しさを隠さなかった。
スーパーフォーミュラ初優勝を成し遂げた牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)を取り囲み、歓喜の輪ができていたレース直後。その一方で2位に終わった岩佐歩夢(TEAM MUGEN)は口を真一文字に結び、悔しさをあらわにしていた。
岩佐にとって今回の第2戦オートポリスは、初優勝を成し遂げる絶好のチャンスだった。予選では2番手の牧野以下にコンマ3秒の差をつけるパフォーマンスでポールポジションを獲得。絶好の位置からレースをスタートさせたが、蹴り出しでわずかにホイールスピンがあり、牧野、そして山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING)の先行を許してしまった。
「結果的には若干のホイールスピンでロスしたという感じですね」
岩佐は記者会見の中でそう振り返った。
「クラッチ(の設定)に関しては事前にある程度決め打ちでスタートしているので、あのスタートのタイミングで何か準備できたかと言われるとそうではありませんが、タイヤなど色々な要素が噛み合わないとスタートは結構ばらつきが出てしまうものなので、その辺はデータをしっかりと見直さないといけないと思っています」
山本が10周目という早いタイミングでピットインしたことにより2番手に上がった岩佐は、逃げを打っていた牧野との差を縮めていった。ペースも良く、6秒近くあった差が3秒まで縮まったが、そこからは一進一退となり、3秒前後のギャップを保ったまま24周で牧野と同時にピットインすることになる。
この時の状況について尋ねると、岩佐は次のように説明した。
「今日のフリー走行からペースが良いことは分かっていたので、とりあえず(牧野との)ギャップを詰めるところから始めました。ただ近付きすぎるとダーティエア(乱れた気流)でタイヤを傷めてしまうので、ある程度自分が近づいた中で、タイヤをコントロール下に置ける状況を作り出そうと思っていました」
「もちろんある程度攻めてギャップを詰めていったので、そこからペースを一気に上げられたかと言うと……ギャップをとりあえず維持するっていうところに留まったのかなと思っています」
そして牧野と同時にピットアウトした岩佐にとって都合が悪かったのは、牧野が先にピットに入っていた山本と太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)の前でコースに復帰できたのに対し、岩佐はその2台に先行されてしまったことだ。太田はすぐに攻略したものの、山本を攻略するのに手間取り、オーバーテイクするまでに8周ほど要してしまった結果、牧野は遥か先に行ってしまっていた。
岩佐はレース中に無線で、ストレートスピードの不足を訴えていた。そのために山本を抜くのに苦労したようだ。
「抜けることは分かっていたんですけど、単純にトップスピードがかなり劣っていたんですね」
そう岩佐は説明する。
「OTS(オーバーテイクシステム)を使っても全然抜けない状況で、ペース的には良いけども、抜きどころであるターン1に向けての直線スピードの遅さで、なかなか抜けなかったというところがありました。その辺に関しては、レース中のOTSのセーブの仕方だったり、タイヤのマネジメント、オーバーテイクに向けてのタイヤの使い方という点では、F2で経験してきたところをうまく活用し、オーバーテイクできたと思います」
優勝できるポテンシャルを見せながらも、そこには届かなかった岩佐。シンプルに考えればスタートでポジションを落としたことが痛手だったと言えるが、岩佐自身は「ピットのタイミング、山本選手を抜くタイミング……第1スティントでのそういった(山本を抜く必要がある)タイミング、そういったところも含めると、スタートだけで全てが決まったかというと、正直そうではない気はしています」と話した。
会見の中でも、「悔しい」という言葉を多用した岩佐。次戦は絶対に優勝したいと力強く語った。
「決勝2位という結果は、もう本当に悔しいです。やはりポールからのスタートで順位を落としての表彰台というのは、結果としてポイントを獲っているとはいえ、気持ちとしてはもう本当に悔しいだけです」
「ただ、なぜスタートで遅れたのか、色々要因はあるのでその辺をしっかり修正したいです。自分たちが持っているポテンシャルは今日昨日と示せていると思うので、それをしっかりとまとめ上げて、次戦以降は絶対に優勝していきたいと思います」
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