スーパーフォーミュラ 第4戦:富士
苦境が続くTGM Grand Prix。スポンサー探しが難航した55号車には大津弘樹を起用……今後の見通しは
松下信治のドライバー契約を終了し、スーパーフォーミュラ第4戦では大津弘樹を起用するTGM Grand Prix。池田和広代表に現状を聞いた。
戎井健一郎
編集: 2024/07/19 11:10
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Hiroki Otsu, TGM Grand Prix
写真:: Masahide Kamio
スーパーフォーミュラ参戦チームの中で最も話題を振りまき、最も苦境にあるとも言えるTGM Grand Prix。彼らは53号車にJujuを起用しているが、55号車に関しては開幕から参戦資金の問題がつきまとい、第4戦からはドライバーを松下信治から大津弘樹に交代する形となった。
motorsport.comで繰り返し報じている通り、TGM Grand Prixはメーカーのサポートを受けない独立系チームであり、基本的にはドライバーの持ち込み資金(スポンサー)によって運営されている。53号車のJujuはその注目度の高さもあって日に日にスポンサーの数を増やしていく一方で、55号車に関しては外国人ドライバーとの交渉がまとまらず、開幕直前までドライバーが決まらない状況に。結果的にチーム自ら開幕3戦分の予算を確保し、松下を起用することを決断した。
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実績ある松下を起用して開幕から結果を残すことで、賞金による収入や更なるスポンサーの確保を期待する状況だったが、結局開幕戦の8位が最上位に。タイムリミットである3戦目を終えた松下は、シートを失うことになった。
そして第4戦富士に向けては、外国人ドライバーと交渉していることを明かしていたTGM。しかしながら、公式テストで起用した大津を走らせることで落ち着いた。
「外国人選手が持つスポンサーと交渉していましたが、時間がタイトということに加え、日本市場での商品展開の目処が見出せないという結論に至り、今年の資金的なサポートは見送りたいという話がありました」
「これは社交辞令かもしれませんが、来季に向けて話ができれば、とも言ってくださっていますが……すぐに、という話はなくなってしまいました」
池田和広チーム代表
写真: Masahide Kamio
そう語る池田和広チーム代表。曰く複数人の外国人ドライバーが候補にいたものの、交渉成立には至らなかった。
チームのリリースでは、大津の起用が決まっているのは第4戦のみで、第5戦以降は未定となっている。しかし池田代表も、ここから外国人ドライバーとの話をまとめるのは現実的ではないと認識しているため、今後も引き続き大津が起用される可能性もありそうだ。なお、今回の大津起用に関してはHRC(ホンダ・レーシング)の全面的バックアップがあったわけではないと見られているため、チームとしては引き続き金銭面での苦悩が続くと思われる。
ただチームとしても、「走り続けるしかない」状況にあることも確かだろう。池田代表が富士テストの際に公言していたように、チームはプロモーターとの複数年の参戦契約を結んでいる上に、55号車の車体のリース費用等も支払う必要がある。松下を起用した時と同様、55号車として参戦しないのではなく、参戦をすることでなんとか希望を掴みたい……そんな思惑のようだ。
Jujuは第4戦から担当エンジニアが変更へ
下位からの脱出は果たせていないものの、開幕から着実に成長を見せているJuju。彼女の担当エンジニアは今回の富士ラウンドから変更されており、前戦まで松下(55号車)を担当していた星学文エンジニアがつくことになった。一方で、これまでのJuju号のチーフエンジニアだった平野亮エンジニアは55号車の担当に移っている。
この経緯について池田代表は「成長著しいJuju選手が今後更なる結果を出すため、星エンジニアからの新たな知見を活かして、彼女の更なる成長やクルマの更なるパフォーマンスアップに繋げる」ことを目的としたものだと説明。これは双方の協議の上で決まったことのようだ。
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