後半戦を左右する重要な10時間。スーパーフォーミュラ富士公式テスト、2日間の総合トップは牧野任祐……最多周回は岩佐歩夢
スーパーフォーミュラ富士公式テストが終了。2日間のテストで最速タイムをマークしたのは牧野任祐だった。
写真:: JRP
スーパーフォーミュラの2025年シーズン2回目の公式テストが、6月6日と7日の2日間にわたって富士スピードウェイで開催。天気にも恵まれた中、各ドライバーが精力的に周回を重ねた。
今季のスーパーフォーミュラは前半戦の3大会5レースが終了。富士(2大会)、SUGO、鈴鹿での4大会7レースが行なわれる後半戦に向けて今シーズン唯一のインシーズンテストが実施された。開幕前テストが雪の影響で短縮されたことを受けて、富士テストのセッション時間が延長され、2日で計10時間の長丁場となった。
このテストは富士戦が4戦組み込まれる後半戦の勢力図を占う重要なテストであり、基本的には各チームのレギュラードライバーがエントリー。小林可夢偉がル・マン24時間のテストデーに参加するKids com Team KCMGは、7号車のドライバーに若手の小林利徠斗とベテランの関口雄飛を起用した。
2日間のコンディションは共にドライ。日が出ている時間帯はかなり暖かいが、曇ったり日が傾いたりすると途端に肌寒さを感じる、そんな気候の下でのテストとなった。
初日午前のセッション1は、各車レースから持ち越しのユーズドタイヤで走り始め、最後にニュータイヤを投入して予選シミュレーションを行なう流れが基本線であった。この段階でロングラン(10周以上)に着手するドライバーは岩佐歩夢(TEAM MUGEN)、サッシャ・フェネストラズ(VANTELIN TEAM TOM’S)の2名だけであり、ほとんどのドライバーがピットイン/アウトを繰り返して確認作業を行なった。
午前のトップは太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)。チームメイトの牧野任祐も3番手に入り、今季チームタイトル争いで首位を独走するダンディライアン勢が上位につけた。そこに割って入ったのは、前戦オートポリスで復活の兆しを見せた野尻智紀(TEAM MUGEN)だった。
午後のセッション2は、午前よりもロングランに取り掛かるチームが若干増えたが、それでもショートランでの確認が大多数といった印象。20周以上の本格的なロングランを行なったのは山下健太(KONDO RACING)と太田のふたりで、太田の方が1周コンマ3秒ほど速いペースだった。山下はまずまずのペースだったと振り返るが、「やっぱりトップレベルと比べるとちょっと遅い。もっと詰めていかないと」とコメントした。
午後のトップで初日の最速となったのは牧野。その後のインタビューでも「今日のうちに見たいところは全部見れた」と順調ぶりをうかがわせていた。2番手は佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)、3番手は野尻だった。
2日目午前のセッション3も基本的には各車ショートランで確認を進め、イゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)、坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)、岩佐のトップ3となった。一方で午後のセッション4は多くの車両が連続周回でロングランペースを確認した。
セッション4のトップは岩佐だったが、これはオーバーテイクシステム(OTS)の使用が許可されているセッション序盤に出されたもの。OTSなしでの最速は、岩佐と0.001秒差の2番手につけた坪井だった。
なお岩佐はセッション4途中に左リヤタイヤがバーストするトラブルに見舞われた。曰くバーストのかなり手前からバイブレーションが出ていたとのことで、警戒しながらの走行だったことも幸いして、バーストによるスピンやクラッシュなどは回避され、岩佐はランオフにマシンを止めた。車両のダメージ自体は軽微であり、すぐに走行を再開できた。
セッション4は岩佐、坪井に続いてダンディライアンの2台が順当に食い込んだが、5番手に小林利徠斗、6番手に三宅淳詞(ThreeBond Racing)が入ったのはサプライズと言えた。また好調のNAKAJIMA RACING勢はロングランに終始したためタイムシート上では下位に沈んだが、特にフラガのロングランペースはダンディライアンと互角であり、7月のレースに向けて面白い存在になるかもしれない。
2日間を通しての最速タイムは牧野の1分22秒339。最多周回は岩佐とザック・オサリバン(KONDO RACING)の221周であった。
次戦は7月19日に第6戦、20日に第7戦が開催される。いずれも舞台は富士スピードウェイだ。
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