スーパーフォーミュラ 第1戦・第2戦鈴鹿
前年王者・坪井翔、スタート直前までリタイアの可能性もあった? トラブル解決でレースも4位「めちゃくちゃでかい」
スーパーフォーミュラ開幕戦で4位に入った坪井翔は、スタート直前までトラブルに悩まされていたという。またチームメイトのサッシャ・フェネストラズも違ったトラブルに苦しめられた。

Jamie Klein
公開日時: 2025/03/08 12:15
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スーパーフォーミュラ開幕戦鈴鹿で、昨年のチャンピオン坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)は4位でフィニッシュした。しかし彼はレース直前までリタイアの危機があったという。坪井とテクニカルディレクターが説明した。
ディフェンディングチャンピオンとしてシーズンをスタートさせた坪井は、開幕戦の予選で9番手に終わったものの、力強いレースを見せて4位でフィニッシュ。近年チームにとって相性の良くない鈴鹿において、トヨタ勢トップの成績を収めた。
ただ坪井にとって、そもそもレースに出走できたこと自体が幸運だった。スタート前にグリッドへと向かう際、ステアリングホイールのダッシュボードがフリーズするというトラブルが発生したのだ。
「直前まで全然動かなくて、もう危険だから(レース出走を)やめるしかないかもという状況でした」と語る坪井だが、TOM’Sのクルーがグリッド上で迅速に対処。スタート残り10分を切るかというタイミングで、問題を解決できたようだ。
この件について、TOM’Sのテクニカルディレクター(TD)である山田淳氏はmotorsport.comに次のように説明した。
「ステアリングホイールのダッシュボード(スクリーン)がフリーズし、原因がわかりませんでした」
「グリッド上でさまざまな対策を試しましたが、最終的に(電装系部品の)“ブラックボックス”を交換したところ、問題が解決しました。なんとかギリギリでレースに間に合いました」
山田TDも坪井も、今回表彰台を独占したホンダ勢は春先の鈴鹿戦においてトヨタ陣営を凌駕していると感じている。ただ坪井は、リタイアの危機から脱して4位8ポイントを積み上げられたことは本当に大きかったと胸を撫で下ろす。
「チームのみんなが頑張って直してくれて、本当に直前で動くようになりました。もしかしたらリタイアになっていたかもしれない状況の中で4位だったので、僕にとってはめちゃくちゃデカかったですね」
また坪井のチームメイトで今季スーパーフォーミュラにカムバックしたサッシャ・フェネストラズにもトラブルが発生しており、彼はその煽りを受けて苦しい週末を過ごした。曰く、金曜フリー走行で得たデータが謎のトラブルで消失し、セッティングを適切な形で煮詰めていくことができなかったという。
その結果、フェネストラズのマシンはリヤが大きく滑るオーバーステアに苦しむことになり、予選ではスピンしてしまい最後尾スタートに。追い上げのレースを強いられた。
「FP2の後、分析できるデータがまったくなかったんだ」とフェネストラズは言う。
「フィーリングと自分のコメントだけを頼りにセットアップを進めるしかなかった。でも、その結果セットアップ変更でやり過ぎてしまったんだ」
「フロント(グリップ)を強く出しすぎたことでリヤの挙動を失いやすくなり、それがスピンの原因になった。スーパーフォーミュラの予選は1周しかアタックできないので、最大限のパフォーマンスを発揮しようとしたけど、昨日からマシンの挙動が大きく変わってしまっていた」
このデータ消失について山田TDは、「ロガーのデータはコンピュータにアップロードされるのですが、何らかの不具合でアップロードされぬままロガーがリセットされ、データがすべて消えてしまいました」と説明した。
そんな厳しい状況ながらも、フェネストラズはポイント圏内を争った。ただ最終的にはポジションを落として12番手でチェッカーを受け、大嶋和也(docomo business ROOKIE)のアンセーフリリースによるタイムペナルティで繰り上がりの11位となった。
フェネストラズは「最後尾スタートからできる限りのことはやった」と語る。
「一時は10番手を走っていたけど、かなりプッシュしないといけなかったから後ろのマシンよりもタイヤのデグラデーションが大きくなってしまった。だから残念ながらポジションを守りきれなかった」
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