スーパーフォーミュラ 第9戦・第10戦富士

浮上の兆しも天候不良で走れず。TGR-DC野中誠太、最終戦での入れ替えは未定も「乗る前提で準備していく」

KDDI TGMGP TGR-DCの野中誠太は、スーパーフォーミュラ最終大会に向けてシートを繋ぎ止められるかどうかは不明だとしながらも、「乗る前提で準備していく」と意気込んだ。

戎井健一郎

公開日時: 2025/10/13 8:00

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Seita Nonaka, KDDI TGMGP TGR-DC

写真:: Masahide Kamio

 今シーズンのスーパーフォーミュラでノーポイントと苦しんでいるトヨタ系育成チームのKDDI TGMGP TGR-DC。独自の“ドライバー入れ替え制”によって第6戦富士から平良響に代わって29号車を駆る野中誠太も、苦しい戦いが続いている。

 野中は今季、開幕鈴鹿ラウンドで負傷したオリバー・ラスムッセンの代役としてITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPULからデビューを果たすと、小林可夢偉の代役としてKids com Team KCMGから出走したもてぎラウンドでは8位入賞も記録した。

 KDDI TGMGP TGR-DCは元々、レギュラードライバーである小高一斗と平良、そしてリザーブドライバーの野中の3人をパフォーマンスに応じて入れ替える方針を示していた。その最初の入れ替えタイミングである第5戦オートポリス終了時点で平良と野中の入れ替えが決定し、以降は野中が29号車をドライブしてきた。

 しかし野中はパフォーマンスを発揮することができず、下位に沈むレースが続いた。自身がどういった点に苦戦していたのかについて、野中はこう説明した。

「グリップ感やダウンフォース、そういった部分です。自信を持ってドライビングできていないことが、そのままタイムにも影響しているのかなと思います。バランスどうこうという以前のところで、タイヤのパフォーマンスを引き出せていないのが大きな問題でした」

 そして迎えた10月の富士大会では、ドライビングアドバイザーとして笹原右京がつくことになり、野中はエンジニアとドライバーの橋渡しとして笹原から様々なアドバイスを受けたという。結果的には第9戦・第10戦共に予選下位に沈んだが、着実な進歩を感じた様子だ。

笹原(左)と野中

笹原(左)と野中

写真: Masahide Kamio

「現状、サーキットごとに細かいことをやっていても仕方ないようなリザルトだったので、セットアップも色々な方向に大幅に振っていました。今回も7月の富士ラウンドとは全然違うコンセプトでクルマを持ち込んでいます」

「今回アドバイザーにも入っていただいたことで、チームの雰囲気もかなり変わりました。昨日(第9戦)の雨はパフォーマンス的に厳しかったですが、今日(第10戦)の予選に関しては、アタック2周目でミスをしちゃいましたが、アタック1周目の段階では4番手にいたり、セクタータイムでも悪くないところがありました」

「今までそういったことは一切なかったですが、自信を持って攻められるようなクルマになってきたし、明らかに変化はあります」

「この2ヵ月のインターバルの間、チームに色々なものを調べてもらった結果、それが形になってきた感じがあります。ある程度方向性が見えてきたので、ここから色々詰めていく段階かなと思います」

 ただ野中にとって不運だったのは、今回の富士戦は悪天候によって第9戦はセーフティカーランのみで終了、第10戦はキャンセルと、まともに走ることができなかった点だ。チームは鈴鹿サーキットでの最終ラウンドを前にしたこのタイミングに2度目の入れ替えを行なう可能性があるとしており、野中にとっては貴重なアピールの機会を逃したことになる。

写真: JRP

 前回の入れ替えがあった際には、第5戦オートポリスの決勝レース後メディアミックスゾーンにやってきた平良が、野中との入れ替えが決まったことを明かしていた。ただ第10戦後のミックスゾーンで野中に入れ替えの可能性について問うと、「それはまだこれからだと思います」との回答。ただ今後のチームの判断にかかわらず、万全の準備を進めていくとした。

「今良い流れで来られているので、乗れればもちろん嬉しいです。そこは乗る前提で準備をしていこうと思っています」

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