スーパーフォーミュラ 第8戦SUGO

チームメイト岩佐初優勝の裏で、野尻智紀はまさかの下位争い。悩める2度の王者「ここまで分からなくなったのは久々」

スーパーフォーミュラ第8戦で、15位と大苦戦した野尻智紀。近年稀に見る原因不明の不調に頭を悩ませていた。

戎井健一郎

公開日時: 2025/08/10 12:40

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Tomoki Nojiri, TEAM MUGEN

写真:: Masahide Kamio

 スポーツランドSUGOで行なわれたスーパーフォーミュラ第8戦では、TEAM MUGENの岩佐歩夢が同シリーズ初優勝。ポイントリーダー坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)との差を5点に縮める、タイトル争いに向けて大きな1勝となった。一方で対照的に、チームメイトの野尻智紀は15位フィニッシュに終わり、自身3度目のタイトル挑戦に黄色信号が灯った。

 野尻はドライコンディションの予選で11番手に沈むと、ウエットの決勝レースではポジションを上げるどころか下位集団に飲み込まれる苦しいレースに。これで12位に終わった第7戦富士に続いての2戦連続ノーポイントとなった。

 予選ではフロアのトラブルに見舞われたという野尻だが、苦戦の原因はそれだけではないように感じているという。ただ、その原因が何かは全く分からないのだと語った。

「走り出しから、なんでこんなにグリップしないんだろうという感覚がありました。オンボードを見ていても、(岩佐が乗る15号車と)荷重のかかり方が違うように感じます。15号車とセットアップが違うから云々……という話ではないような印象です」

写真: Masahide Kamio

 パーツのトラブルやセットアップの話ではないとなると、あとは車両の組み付けの問題などか……ただ野尻は、「本当に分からない」と繰り返す。

「今回は過去経験したことがないほど苦戦した印象で、現状何も分からないという感じです」

「僕のクルマは、今日のレインでも全く曲がっていなかったですから。プッシュしているわけでもないのに、ひとりだけタイヤが終わっているような感じになっていました」

「走り終わったタイヤを見ても、タイヤが終わっている人は表面がザクザクになっていて、オーバーヒートによってペースが落ちていたと思いますが、僕のタイヤだけは表面がつるんとしていて、荷重がかかっていない状態で滑っているんじゃないかと思わざるを得ませんでした。乗っている感触としてもそうなのですが、それが何が原因なのかはこれから探らないといけません」

「ここまで分からなくなったのは本当に久々なので、難しいですね」と話す野尻に、笑顔はなかった。

 

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