スーパーフォーミュラ 第8戦SUGO

雨のSUGOで待望の今季初ポイントが見えていた……「無理をし過ぎた」三宅淳詞と「あと1周あれば」の高星明誠

ウエットコンディションで行なわれたスーパーフォーミュラ第8戦SUGOでは、今季初入賞も視野に入るパフォーマンスを見せていたドライバーが何人かいた。その中で奮闘するも入賞を逃す結果になった三宅淳詞と高星明誠に話を聞いた。

戎井健一郎

公開日時: 2025/08/11 3:45

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Atsushi Miyake, ThreeBond Racing

写真:: Masahide Kamio

 スポーツランドSUGOで行なわれたスーパーフォーミュラ第8戦では、今季ここまで苦戦していたチームやドライバーがトップ10に顔を出す場面が散見された。上位、中団、下位チームがハッキリと分かれている今季のシリーズにおいては、やや珍しい光景でもあった。

 その中で、雨の決勝レースで今季初入賞を狙えそうだったのが三宅淳詞(ThreeBond Racing)と高星明誠(ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL)。ただ共に入賞を果たすことはできなかった。

 第7戦終了時点でランキング22番手と苦しむ三宅は、今回のレースウィークも「走り出しは調子が良いけど、ニュータイヤを履いてコンディションも上がっていく中でタイムが伸び悩む」という症状に苦しんでいたが、それでもドライの予選で14番グリッドとまずまずの位置を確保。ウエットの決勝では、雨が降らないことに賭けて施したセッティングも当時のコンディションとうまくマッチし、12番手を走る野尻智紀(TEAM MUGEN)にプレッシャーをかけていた。

 野尻を攻略できれば入賞のチャンスも広がる……そんな矢先だった。三宅は馬の背のブレーキングで野尻の背後につけていたが止まりきれず、アウト側にいた大嶋和也(docomo business ROOKIE)をグラベルに押し出す形となってしまった。その後、フロントウイングが外れかかっている状況でピットを目指した三宅だったが、最終コーナーを曲がりきれずクラッシュしレースを終えた。

「野尻さんの真後ろにつけていたのでエアロ(ダウンフォース)が抜けてしまい、イン側にいたので水も多く、フロントがロックしてしまいました」と馬の背でのアクシデントを説明する三宅。大嶋の存在は認識していたが、止まりきれずにぶつかる形となってしまったという。

 三宅はレース後に大嶋に謝罪しており、ROOKIE Racingの石浦宏明監督も「レース中に塚越(広大)監督、レース後には三宅選手やチームの方も謝罪に来てくれて、大嶋と話してお互いに次また頑張ろうということになりました」とわだかまりはないことをSNSで報告している。

「僕たちは雨が止む方向に賭けたセッティングをしていたので、レース後半に向けてチャンスがあるなという時だったので、ちょっと無理をしすぎたなと思います。大嶋さんには申し訳ないです」と話す三宅は、自分の不甲斐なさを悔やんでいた。

写真: Masahide Kamio

 そのアクシデントもあって野尻の後ろ13番手に上がったのが高星。終盤は数珠繋ぎの集団の中にいたが、レース時間が残り2分を切ったところで大湯都史樹(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)をホームストレートで抜いて11番手に浮上。レース時間的に残り2周の戦いとなったが、高星のすぐ前にはペースに苦しむ牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がいた。彼を抜けばポイント獲得だ。

 高星はチェッカー直前で牧野に並びかけたが、わずか0.083秒届かず。IMPULに今季初ポイントを持ち帰ることはできなかった。

「タイヤの摩耗が大きそうだなと感じていたので、そこをどういう風にケアしていくかというレースになると思っていました。実際にそういう展開にはなったし、それを見越してセットアップやドライビングもしました。そういう中、みんながちょっと苦労してる中で追い上げられたのかなという印象です」

 そうレースを振り返った高星。チェッカー時の牧野との攻防は次のように振り返った。

「OTS(オーバーテイクシステム)も使いながら最終コーナーでインにうまく走れて、並んで立ち上がったのですが、そこからもう(ギャップが)動かなくなっちゃって(笑)。ちょっと伸びてくれるだけでも前に出られたと思います。その先のブレーキングでは前に行けたと思うので、あと1周早くあの状況を作れていれば……と思いますが、レース展開的にそれも難しかったですね」

 まさに、あと1周あればポイントを獲得できていた可能性があった高星。雨の影響で予定より3周少ないタイムレースとなってしまったことが悔やまれる。今後に向けては「いつもあと一歩というレースが続いてしまっています。今回ウエットは速かったですがドライの予選位置(20番手)がこういう結果を招いているので、まだやっていかなきゃいけないことが多いと痛感しました」と述べた。

写真: Masahide Kamio

 

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