トヨタ育成の鈴木斗輝哉、F4&フォーミュラ・リージョナルから“飛び級”SFテストで好タイム「周りの方々に自分のパフォーマンスを示せた」
スーパーフォーミュラのテストに初参加した鈴木斗輝哉は、この経験を通して自らのパフォーマンスを高め、周囲にアピールすることができたはずだと手応えを口にした。
写真:: Masahide Kamio
鈴鹿サーキットで行なわれたスーパーフォーミュラ合同・ルーキーテストの3日目、ルーキー限定セッションは、ウーゴ・ウゴチュクが驚異的な速さを見せてトップに立ち話題をさらったが、トヨタの育成ドライバーである鈴木斗輝哉も2番手につけ、その存在を十二分にアピールした。
今シーズンのFIA F4でチャンピオン、フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ(FPJ)でも年間2位に入った鈴木は、テスト3日目にKCMGの7号車をドライブすることになっていた。しかしKCMGの8号車をドライブしていたカッレ・ロバンペラが体調不良により2日目以降の走行を取り止めることが決まると、鈴木はロバンペラに代わる8号車のドライバーとして、2日目からテストを走った。
国内でトップカテゴリーへとステップアップするには、F4やフォーミュラ・リージョナルを経て、スーパーフォーミュラ・ライツ(SFライツ/旧全日本F3)、そしてスーパーフォーミュラと進んでいくのが定石。鈴木は今季F4とFRJを戦ったドライバーであり、SFライツで使われるダラーラ320はテストで1時間ほど乗った経験があるだけだという。
FRJの車両とスーパーフォーミュラの車両では、鈴鹿サーキットでのラップタイムに20秒近くの開きがある。鈴木はスーパーフォーミュラのマシンで初めてコースインした時の衝撃を「もう驚くどころじゃないです。ヤバいです。赤ちゃんがジェットコースターに乗ってるようなものです」と表現する。
Tokiya Suzuki, Kids com Team KCMG
写真: Masahide Kamio
いわゆる“飛び級”でのSFテスト参加となったが、それでも鈴木は高い適応力を見せた。テスト2日目(鈴木にとっての走行初日)はトップと3.6秒落ちの1分40秒台のタイムに終わった鈴木だが、翌3日目のルーキー枠ではコンディションの良さもあったものの1分37秒335までタイムを上げた。これは3日目の2番手タイムであった。
「昨日(2日目)乗っているので、夜のうちにデータを解析して、山下選手(初日、2日目とKCMGの7号車を走らせた山下健太)に対してどこが足りていないかを確認しました。その上で今日はそれを実践して、体感として良くなっているかを確かめるだけでしたが、それがうまくいったかなと思います」
そう淡々と語った鈴木。同じくスーパーフォーミュラ初走行であったロバンペラから引き継いだ8号車から、経験豊富な山下が乗っていた7号車に乗り換えたことで、セッティングも仕上がっている状態だったこともプラスになったと話す。とはいえ、与えられた環境でしっかりとパフォーマンスが出せたことは自信に繋がったようだ。
「今回非常に良いタイムを出すことができたので、周りの関係者の方々に向けて、自分のパフォーマンスをしっかり示すことができたのかなと思っています」
Tokiya Suzuki, Kids com Team KCMG
写真: Masahide Kamio
「個人的には、レギュラードライバーに何かあった時などにはぜひ参戦したいと思っています。まだSFライツも経験していないので、そんなにうまくはいかないと思いますが、チャンスを与えれば可能性があると思われたいですし、そう思われるために今回走りました」
幼少期にカートにのめり込み、いつの間にか真剣にレーシングドライバーを目指すようになっていたという鈴木。トヨタの育成プログラム、TGR-DCのドライバーとして順調にステップアップしており、来季はSFライツへのフル参戦が順当な線か。当面の目標は国内トップカテゴリーへのステップアップだというが、その目標にも一歩近付いたテストだったのではないだろうか。
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