スーパーフォーミュラ 合同テスト・ルーキードライバーテスト
インパクトがあるのは身長だけじゃない! 元マクラーレン育成ウゴチュクがSFテストで驚きの最速タイム。来季F3でも大躍進の予感「自信がある」
スーパーフォーミュラの合同・ルーキーテスト3日目ではウーゴ・ウゴチュクがトップタイムをマーク。これが3日間を通しての最速タイムとなった。彼は来季F3に参戦するが、自信が深まった状態でシーズンに臨めそうだ。
戎井健一郎
編集: 2025/12/12 13:29
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写真:: Masahide Kamio
12月10日から3日間行なわれたスーパーフォーミュラの合同・ルーキーテスト。昨年は現ハースF1のオリバー・ベアマンが速さを見せて話題となったが、今年も欧州の有望株が大きなインパクトを残した。その筆頭がVANTELIN TEAM TOM’Sから参加のウーゴ・ウゴチュクだ。
ウゴチュクは、アメリカ出身の18歳。2024年のマカオGPウイナーであり、今季はFIA F3に参戦してランキング16位となった。そんな彼はベアマンよろしくF1開催サーキットである鈴鹿を経験すべく、日本に乗り込んできた。
スーパーフォーミュラ初体験、鈴鹿も初体験のウゴチュクだが、ルーキー枠のテスト3日目に登場すると、午前のセッションでは1分37秒770をマークしてトップに。午後は1分36秒862までタイムを上げ、またしてもトップでセッションを終えた。しかもこのタイムは、レギュラー組が走った初日、2日目を含めても最も速いタイムであった。
Ugo Ugochukwu, VANTELIN TEAM TOM’S
写真: Masahide Kamio
もちろん、3日目はエンジンパワーとダウンフォースが出やすい低気温、しかもホームストレートで直線スピードが伸びる追い風、S字にかけてはダウンフォース量が増える向かい風であったことは、タイムに間違いなく影響している。とはいっても、この日初めてスーパーフォーミュラに乗ったドライバーのパフォーマンスとは思えないものだった。同じくこの日初走行した若手の鈴木斗輝哉も「半端なく速い。ちょっとネジ飛んじゃってますよね」と感嘆の声をあげていた。
ウゴチュクは取材に応え、今回のテストには自信があったと話した。表情をあまり変えず、クールな語り口の中にも、確かなプライドを感じさせられる。
Ugo Ugochukwu, VANTELIN TEAM TOM’S
写真: Masahide Kamio
「ここに来るときはもちろん自信はあったけど、初めて走るし1日しかないから、どうなるかは分からなかった。でも、速く走ることができたと思う」
「もちろんこれが初日だから、間違いなく伸びしろはまだある。最初からけっこういいペースで走れたと思うし、細かい部分を詰めていけば、もっと速く走れると思う」
「自分にとっても自信が深まったし、こんな歴史あるサーキットで走れて本当に楽しかった。とてもクールな経験だったし、F1でも走りたいね」
ウゴチュクと言えば、来日当初はその身長の高さがフォーカスされた。長身の関係者でも見上げなければならないほどの高さであり、シートフィッティングでも完璧なポジションにはできなかったという。
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ただ本人は「全く大変じゃないよ」とあっけらかんとしていた。
「慣れっこだし、できる限り快適になるようにしているし、いつもシートもペダルも専用に作っているから、マシンの中では快適だ。僕はできる限り速く走ることに集中している」
トムスによると、その身長は「2m弱」のようだが、これはレーシングドライバーでは異例中の異例。本人に正確な身長を確認しようと試みたが、彼としては正確な数字に言及したくないようだ。
「自分の身長についてはノーコメントだ。正直言って、重要なのは僕が速いということで、それはこれまで常に示してきた」
Ugo Ugochukwu, Freddie Slater, VANTELIN TEAM TOM’S
写真: Masahide Kamio
とはいえ、レース活動おいて長身で苦労することは間違いなくある。多くのレースカテゴリーでは車両の最低重量にドライバーの体重や装備品の重さが含まれているため、大柄なドライバーは不利に働く。ウゴチュクはF3でもその点に苦労したようだが、どうやらシーズン後半戦に最低重量が引き上げられたらしく、その甲斐あってウゴチュクは後半戦に成績を伸ばしている(獲得ポイントは前半戦2点、後半戦41点)。
「間違いなく僕にとっては良いことだった」
「今年の最初は重量制限がかなり低い値に設定されていて、僕にとってハンデになっていたので(規則変更は)プラスになっている。よりF1に近くなって、全員がよりイコールな環境で戦えるようになったから、嬉しく思っている」
そんなウゴチュクは、今季途中で13歳から加入していたマクラーレン育成を外れることになってしまったが、来季もカンポスに移籍してF3を戦うことになっている。同チームから参加した今年のポストシーズンテストでは好調であり、上記の規則変更も相まって来季F3では大暴れするかもしれない。
「来年の目標はF3でチャンピオンになることだ」
「ポストシーズンテストではかなり調子が良く、ここ(SFテスト)と同じで多くのセッションでトップだった。自信がかなりある状態で来シーズンに臨めるんだ」
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