レースレポート

スーパーフォーミュラ 第3戦・第4戦もてぎ

牧野任祐、完勝で2連勝達成。岩佐歩夢はまさかのトラブルでポイントリーダー陥落|スーパーフォーミュラ第3戦もてぎ

スーパーフォーミュラ第3戦もてぎの決勝レースでは、DOCOMO TEAM DANDELION RACINGの牧野任祐が優勝を飾った。

戎井健一郎

公開日時: 2025/04/19 9:40

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Tadasuke Makino, DOCOMO TEAM DANDELION RACING

Tadasuke Makino, DOCOMO TEAM DANDELION RACING

写真:: Masahide Kamio

 4月19日、モビリティリゾートもてぎでスーパーフォーミュラ第3戦の決勝レースが行なわれた。優勝を飾ったのはDOCOMO TEAM DANDELION RACINGの牧野任祐だった。

 3月に鈴鹿サーキットで開幕した2025年のスーパーフォーミュラは、もてぎに戦いの舞台を移した。真夏の開催から春の開催に移動したものの、サーキットはさながら夏の陽気。太陽が照りつける中、公式発表によると決勝スタート前の気温は30℃、路面温度は41℃まで上昇したという。

 予選で速さを見せたのは開幕2レースを制したDOCOMO TEAM DANDELION RACINGの2台。牧野がポールポジション、太田格之進が2番グリッドに並んだ。そして3番手にはルーキー、イゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)が続いた。

 その他強豪TEAM MUGENは岩佐歩夢が6番手、野尻智紀が8番手。彼らが予選でトップ5にすら入れないのは、2022年以降で初めてのことだ。なおディフェンディングチャンピオンの坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)も12番手に沈んだ。

 33周のレースがスタートすると、フラガの蹴り出しが良く、太田の前に出た。さらに1コーナー、2コーナーに向けては牧野に並びかけたが、首位交代はならず。牧野、フラガ、太田、岩佐、山下健太(KONDO RACING)のオーダーとなった。

 中団では、1コーナーで大湯都史樹(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)と佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)が接触。両者はサスペンションが壊れており、マシンを停めた。これらのマシンを回収するため、セーフティカーが出された。

 4周目にレース再開。このレースは10周目からピットインしてタイヤ交換義務を消化できるが、牧野は10周目までにフラガに対して2秒のギャップを築いた。そのためフラガの後ろにいる太田の陣営は、フラガの動きに応じて戦略を決める可能性を示唆していた。

 その太田は10周目に先んじてピットイン。山下、野尻ら7台がこのタイミングで入ってきた。その翌周にも6台が入り、レース中盤までピットインを引っ張る戦略を採ったのは牧野、フラガ、岩佐ら7台だった。

 フラガとのギャップをキープしていた牧野だったが、15周を過ぎた頃からそのギャップが1.5秒ほどに若干縮まる。フラガは先手を打ってフレッシュタイヤで“アンダーカット”を狙うべく、17周でピットイン。位置関係としては太田の後ろでコースに戻った。

 続く18周目、フラガをカバーすべく牧野もピットに入った。ピット作業も問題なくコースへ送り出されたが、牧野はピットアウト直後の1コーナーで太田と遭遇。わずかな差で太田が前に出ることに成功した。

 20周に坪井がピットインしたことで全車がタイヤ交換義務を消化し、トップ5は太田、牧野、フラガ、岩佐、福住仁嶺(Kids com Team KCMG)となった。そして太田と牧野のトップ争いはテールトゥノーズとなり、昨年のもてぎ戦を彷彿とさせる手に汗握る攻防が展開された。

 勝負が決したのは22周目。1コーナー、2コーナーで太田のインに飛び込んだ牧野がオーバーテイク。首位が交代した。路面温度も高くタイヤの性能劣化も顕著に出やすい中、早めにタイヤを交換した太田のペースは上がらず、フラガにプレッシャーをかけられるようになった。

 フラガ、太田の後ろには岩佐も接近していたが、岩佐は5速からギヤが落ちないトラブルに見舞われてスローダウン。マシンを停めることになった。3戦連続の表彰台が狙えそうな展開だった中で、まさかのリタイア。岩佐はコックピットの中で感情を爆発させた。

 牧野はその後は完璧なレース運びでトップチェッカー。第2戦からの2連勝をポール・トゥ・ウインで飾った。2位は太田、3位はフラガで初表彰台だった。坪井は武器とするレースペースの良さを活かして追い上げ、福住まで交わして4位でフィニッシュした。 

 これでポイントリーダーの座は岩佐から牧野に変わった。20日(日)には第4戦の予選・決勝が行なわれる。予報は曇りで第3戦より若干涼しくなる予報だ。

 

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