スーパーフォーミュラ 鈴鹿公式テスト

参戦12年目でなぜ“育成チーム”のドライバーに? 小林可夢偉がスーパーフォーミュラで新たな挑戦「結果を出せるクルマを作ろうと」

小林可夢偉は、2026年からトヨタ系育成チームからスーパーフォーミュラを戦う。これには、チームの戦力底上げを目指すトヨタ側の意向があったという。

戎井健一郎

公開日時: 2026/02/25 12:20

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Kamui Kobayashi, KDDI TGMGP TGR-DC

写真:: Masahide Kamio

 スーパーフォーミュラ参戦12年目を迎えた小林可夢偉は、久々にチームを移籍してシーズンに臨む。それもトヨタ系の“育成チーム”からだが、その経緯について聞いた。

 2014年までF1に参戦していた小林は、2015年から11シーズンに渡ってスーパーフォーミュラを戦ってきた。最初の2年間はTeam LeMansに所属し、2017年からはKCMG一筋。優勝まであと一歩に迫るレースもありながら頂点に届くことはなかったが、“スーパーフォーミュラ未勝利”という事実が彼を駆り立ててきた。「1回くらいは勝ちたいなって」「1勝させてくださいよ」——そんな言葉を何度も聞いてきた。

 そして小林は今季、9年間所属したKCMGを離れて新天地に移籍することになった。それがKDDI TGM TGR-DC。トヨタの若手育成プログラムの名前を冠した“育成チーム”であり、発足初年度の昨年は文字通りトヨタの若手3人を起用した。そんなチームに今年40歳を迎える小林がなぜ加入するのか? 疑問の声も方々で聞こえた。

 これについては、昨年のKDDI TGM TGR-DCが無得点と苦しんだことも関係しているようだ。小林はそんなチームの戦闘力を底上げすべく、チームを改革する立場で起用されたというわけだ。

 育成チーム加入の経緯について、自分も育成される立場だからだと最初はいつもの調子でおどけた小林だが、続いてこう説明した。

「モリゾウさん(トヨタの豊田章男会長)が『育成チームが育成チームになっていない』ということで、僕がそれを育成チームにするべくKCMGから来たわけです」

「僕が良い仕事をしているかどうかは現状分かりませんが、できる限りのことをやって、とりあえず結果を残せるクルマを作ろうと思っています」

 このように、小林に与えられた当面の主なタスクは、車両のパフォーマンスを上げることになっていきそうだ。ただ人員配置などチームの運営面も含め、あらゆる面で関与しているとのこと。「めちゃめちゃやってますよ」と小林は言う。

Kamui Kobayashi, KDDI TGMGP TGR-DC

Kamui Kobayashi, KDDI TGMGP TGR-DC

写真: Masahide Kamio

 これまではひたすらに勝利を目指して戦ってきた小林。ただ今季彼に与えられた役割と、昨年までのチーム成績を鑑みれば、今年は違った目標を掲げて戦っていくことになるのだろうか? これについて尋ねると。「もちろん、ひとつひとつプロセスを確認しながらです。チームの状況を全て分かったわけではないので、ひとつひとつクリアにしていくしかありません」と淡々と語る。

 チームメイトのルーキー小林利徠斗と共に、昨年12月の鈴鹿テストからチームに合流している可夢偉。今回が開幕前最後のテストとなっているが、「前回の課題はだいぶ見つかってきていて、クルマに関しても色々やっていて。全体的には結構ポジティブですね」な前向きなコメントを残した。

 

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