スプリントに強いぞフラガ! リスタートでの“ごっつぁん”で勝利かっさらう。太田&岩佐共に受難|スーパーフォーミュラ第3戦
スーパーフォーミュラ第3戦の決勝レースは、イゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)が優勝を飾った。
Igor Fraga, PONOS NAKAJIMA RACING
写真:: Masahide Kamio
7月19日(日)、富士スピードウェイでスーパーフォーミュラ第3戦の決勝レース(25周/50分)が行なわれた。優勝したのはイゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)だった。
今回の富士ラウンドは元々、第6戦と第7戦の2レースが実施される予定だった。しかし5月に開催されたオートポリスでの第3戦が、予選まで実施して決勝は悪天候で中止となったため、その代替レースをここ富士で行なう運びとなった。
ただフルディスタンスでの実施ではなく、タイヤ交換義務なし、25周(第6戦と第7戦は41周)のスプリントレース。それに伴い獲得ポイントも6割程度に引き下げられており、優勝者に与えられるポイントは通常20のところ12となる。
スターティンググリッドはオートポリスで実施された予選の順位通りに並んだ。ポールポジションは岩佐歩夢(TEAM MUGEN AUTOBACS)で、今季3度目。隣の2番グリッドには、ここまで3勝を挙げてシリーズ争いを独走する太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が並んだ。
レースはスタートから波乱が起こった。ポールシッターの岩佐の蹴り出しが鈍く、太田が難なくトップに。岩佐は中団グループに飲まれながら1コーナーに向かったが、ターンインする岩佐とロマン・スタネック(Buzz MK RACING)に福住仁嶺(NTT docomo business ROOKIE)がサンドイッチされるような格好で3台接触。接触した岩佐にザック・オサリバン(TEAM IMPUL)が弾き飛ばされるなど、複数台が絡むインシデントとなった。その中で岩佐だけは走行を続けることができず、まさかの0周リタイアに終わった。
コース脇に止まった岩佐のマシンを回収するため、セーフティカーが出された。この時点での上位のオーダーは、太田、阪口晴南(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)、野尻智紀(TEAM MUGEN AUTOBACS)、フラガ、牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)だ。
このセーフティカーは非常に長くコースにとどまることになる。チームの無線交信を聞く限りは、セーフティカー中の追い越し検証を行なっている関係で再開が遅れているといった旨の説明がレースコントロールからあった様子だ。
10周目にレース再開。太田は綺麗にリスタートを決め、その後ろの阪口、野尻、フラガが3ワイドになって1コーナーに飛び込んでいったが、太田と阪口がオーバーシュート。フラガが一躍トップに立った。SFgoのテレメトリーデータでは、リスタート時のフラガのタイヤは十分温まっているのに対し、太田と阪口のタイヤ温度は相対的に低いことが見てとれる。(数値はあくまで参考値だが)
Juju(HAZAMA ANDO Triple Tree Racing)が野村勇斗(San-Ei Gen with B-Max)と接触しストップした影響で2度目のセーフティカーが出動したあと、15周目にフラガ、野尻、阪口、太田のオーダーでリスタートが切られた。しかし程なくしてふたりに受難……太田は「グリッド上路面改変行為」により10秒タイムペナルティという裁定が下され、阪口はギヤトラブルが発生して3速でホールドしてしまったことでレースを終えることになってしまった。
レギュレーションの条文では「コースを走行したことによる場合を除き、競技参加者はコース路面のいかなる部分も改変するよう試みてはならない」とされている。太田陣営(と同じくペナルティを受けたKONDO RACINGの笹原右京)はどうやら、イン側グリッドのまだ湿っている路面を乾かそうとしたことが、この条文に抵触したようだ。
フラガはそのまま逃げ切りトップチェッカー。昨年の鈴鹿ラウンド以来、キャリア2勝目となった。奇しくも鈴鹿での初優勝も、中止となったレースの代替で行なわれたスプリントレースであり、SCリスタートでトップに立っての優勝であった。
2位は野尻で、今季初表彰台。3番手チェッカーの太田は8位までダウンし、3位は坪井となった。
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