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小雨降る中、スリックでステイアウトし優勝! ギャンブルに反対していたフェネストラズもチームに感謝……鍵は新路面の乾きの早さ?

サッシャ・フェネストラズは、スリックタイヤのままステイアウトする作戦に反対していたというが、その戦略を押し切ってくれたチームに感謝している。

Sacha Fenestraz, VANTELIN TEAM TOM’S

写真:: Masahide Kamio

 鈴鹿サーキットで行なわれたスーパーフォーミュラ第4戦。小雨が波乱を呼んだレースで優勝したのはサッシャ・フェネストラズ(VANTELIN TEAM TOM’S)。14番グリッドからの大逆転を果たした彼は、チームの戦略に当初は反対していたという。

 レースのターニングポイントとなったのは、後半に霧雨が降り始めた時。この雨は路面を濡らすことはないと思われていたが、23周目にセーフティカー明けのリスタートが切られる頃には、ドライバーがコントロールに手こずるほどの路面コンディションとなっていた。

 そのため、先頭の太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)をはじめとする上位陣は軒並みピットへと傾れ込んだが、数台のマシンがステイアウト。その先頭にいたのが、7番手だったフェネストラズだった。

 結果的に雨は止み、ウエットタイヤでは到底走れないコンディションに。フェネストラズらステイアウト組の戦略が見事に的中した。

 しかしフェネストラズとしても、コースがかなり濡れていたことからステイアウトには賛同していなかったという。彼は「ドライバーが逆のことを言っていた中で、チームがふたりともにステイアウトを強く主張してくれた。そしてそれが正しかった」と振り返る。

 チームがステイアウトを主張した理由について、会見でのフェネストラズは「まだチームと話していないけど、ロジックがあるはずだ」と話していた。そして、鈴鹿サーキットの再舗装路面の乾きが早いことが判断材料になったのではないかと自論を述べた。

「鈴鹿の新しい路面は、かなり早く乾く。昨日のスーパーフォーミュラ・ライツのセッションを見てもそう思った。TOM'Sはスーパーフォーミュラ・ライツにも参戦しているから、そのことを知っているし、それでギャンブルに出たのかもしれない。僕の推測だけどね」

 いずれにせよ、上位陣がウエットタイヤへ交換した際に出ていたセーフティカーがあと数周早く解除されていれば、まだ濡れている路面でウエットタイヤ勢が猛威を振るっていたかもしれないため、今回の優勝には色々な幸運が絡んだと話すフェネストラズ。とはいえ、今回の優勝は「“本当の優勝”といった感覚だ」と笑顔を見せる。彼は今回TOM'Sでの2勝目を飾ったが、前回の優勝(2024年第9戦富士)はセーフティカーランだけで成立したレースであり、ポールポジションから労せずそのまま逃げ切り……といった不完全燃焼の展開だったからだ。

 

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