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福住・岩佐・太田、極上の首位攻防。福住仁嶺が逃げ切り5年ぶり優勝……ROOKIEを初勝利に導く|スーパーフォーミュラ第5戦

スーパーフォーミュラ第5戦の決勝レースでは、福住仁嶺が5年ぶりの優勝を飾った。

Nirei Fukuzumi, NTT docomo business ROOKIE

Nirei Fukuzumi, NTT docomo business ROOKIE

写真:: Masahide Kamio

 5月24日(日)、鈴鹿サーキットでスーパーフォーミュラ第5戦の決勝レース(31周)が行なわれた。優勝を飾ったのは福住仁嶺(NTT docomo business ROOKIE)だった。

 前日に行なわれた第4戦は、小雨が降る中でウエットタイヤに交換しないというギャンブルに成功したドライバーが大幅に順位を上げ、14番手スタートのサッシャ・フェネストラズ(VANTELIN TEAM TOM’S)が優勝を飾るという波乱のレースとなった。

 そんな不安定の天候な第4戦と打って変わって、第5戦は快晴に恵まれた。レース開始前の路面温度は40℃を超えており、前戦よりタイヤのデグラデーション(性能劣化)も大きくなることが予想された。

 ポールポジションを獲得したのは福住。チームに初のポールをもたらした。2番グリッドには、今季ここまで全戦で予選トップ3に入っている岩佐歩夢(TEAM MUGEN AUTOBACS)、3番グリッドには牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が並んだ。

 福住はスタートを決めてトップで1コーナーに。岩佐、牧野、坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)、野村勇斗(San-Ei Gen with B-Max)が続いた。なおオープニングラップのシケインでは後方でアクシデントが発生し、小出峻(ThreeBond Racing)とザック・オサリバン(TEAM IMPUL)が接触。スピンしたオサリバンと、その煽りを食った大湯都史樹(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)はウイング交換のため緊急ピットインを強いられた。

 パーツ回収のために入ったセーフティカー(SC)は5周目に解除された。ここで3番手の牧野が岩佐をオーバーテイクして2番手に浮上。しかしトップの福住のペースは良く、牧野に対してリードを広げにかかった。

 8周目にピットウインドウがオープンとなると、牧野はドライバーコールでピットへ。ニュータイヤでプッシュして福住をアンダーカットしたい狙いか。一方ROOKIE Racingのピットにもタイヤが用意されたが、福住はピットインせず。牧野にリアクションすることはしなかった。

 牧野はピットイン組の先頭を走っていたが、徐々にペースが伸び悩むようになり、15周目にはファステストラップを記録してプッシュしてきた坪井にオーバーテイクを許した。これで坪井は対福住への挑戦権を手にした格好だ。

 トップの福住は、岩佐とのギャップを3秒前後に保ちながらステイアウトを続けた。そしてレース残り10周、先に岩佐が動いた。岩佐は迅速なピット作業により坪井の前でコースに復帰すると、巧みなブロックでなんとか坪井の攻撃から守り切ることに成功した。

 残り9周には、これに反応する形でトップ福住、その4秒ほど後方を走っていた太田がピットに入った。福住は事実上のトップでコースに復帰、太田は一旦は岩佐の前に立つことができたが、タイヤの温まりに差がある中、逆バンクでオーバーテイクを許してしまった。

 しかし福住にとってはプレッシャーのかかる時間帯が続く。後ろを走る岩佐のペースが良く、真後ろまで迫ってきたのだ。そして残り6周、福住がオーバーテイクシステム(OTS)が使えないタイミングを突いて、岩佐がバックストレートでオーバーテイクしてみせた。

 しかし福住はここで終わらなかった。今度は福住がOTSを発動し、残り4周のホームストレートで逆転。再び岩佐の前に立った。

 福住、岩佐がOTSをほとんど使い果たした中、好機を虎視眈々と狙っていたのがその後ろの太田。100秒以上のOTS残量があった太田は残り2周の1コーナーで岩佐に襲いかかったが、岩佐はなんとか抑え切った。

 福住、岩佐、太田。それぞれのギャップが1秒以内の中、レースはファイナルラップに突入。岩佐は西コースから残り24秒のOTSを発動し、バックストレートで福住に迫る。しかしシケインで並びかけるには至らず、福住がトップでチェッカーを受けた。

 福住にとっては、DANDELION時代の2021年の鈴鹿戦以来、実に5年ぶりの優勝。その実力を高く評価される“天才”が、紆余曲折を経て再びポディウムの頂点に戻ってきた。2位は岩佐。太田は3位に入り、ポイントリーダーの座を守った。

 7月に行なわれる次のラウンドの舞台は富士スピードウェイ。同地では事前に合同テストが行なわれるため、後半戦に向けて巻き返したいチームにとっては重要な機会と言える。また富士大会では中止となった第3戦オートポリスの代替レースも組み込まれており、1大会3レース制となる。

 
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