スーパーフォーミュラ 第6戦・第7戦・第3戦富士

感情爆発のレースから一夜明け、無線交信も改善図る。杉崎エンジニアと「また一緒に勝ちたいと思っている」と牧野任祐

スーパーフォーミュラ第6戦・第7戦で3位表彰台を獲得した牧野任祐。第6戦で課題として出たエンジニアとのコミュニケーション面も改善を図っており、遺恨は残っていないようだ。

戎井健一郎

公開日時: 2026/07/19 13:21

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Tadasuke Makino, DOCOMO TEAM DANDELION RACING

Tadasuke Makino, DOCOMO TEAM DANDELION RACING

写真:: Masahide Kamio

 スーパーフォーミュラ第6戦富士では、3位に入った牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が無線でのやり取りで激昂するシーンが大きく関心を集めた。ただ翌日の第7戦に向けてはチームとしっかりコミュニケーションをとった結果、気持ちを引きずらずにレースに臨めたようだ。

 牧野が無線で声を荒げる発端となったのは、戦略判断に関するやり取りだった。牧野としてはレースの早い段階でピットストップを行ない、ライバルを出し抜くアンダーカット戦略を実行したいとチームに再三伝えていたようだが、その希望がチームに届かず。挙げ句の果てに後ろを走っていたチームメイトの太田格之進が先にピットインする形になり、自身は不本意な戦略で勝利のチャンスを逃したことから、牧野は激しく怒ったのであった。

 チェッカー後にも「信じられない」「ありえない」「受け入れられない」と繰り返していた牧野。ただレース後記者会見では「今(気持ちを)切り替えろと言われても無理ですが、明日のレースが始まるまでにはちゃんと切り替えたい」と話していた。実際、同日夜に担当の杉崎公俊エンジニアと話し合い、各所をクリアにして日曜の第3戦(代替戦)・第7戦に臨んだ。

「杉さんとちゃんと話し合って、何が起きていたのか、そして今後どうするかを色々と話し合った上で今日の朝のレースに臨んだので、僕としてはちゃんと気持ちを切り替えて臨めたのかなと思います」

Tadasuke Makino, DOCOMO TEAM DANDELION RACING

Tadasuke Makino, DOCOMO TEAM DANDELION RACING

写真: Masahide Kamio

 第7戦後の記者会見でそう語った牧野。一方の杉崎エンジニアは話し合いの内容に関して「ドライバーも彼なりに反省点があるということでしたが、僕にも反省点があった」として、今後は無線でのコミュニケーションをより簡潔に、確実に行なうという結論に至ったと明かした。

 メッセージの簡潔さを重視するのは、無線が被らないようにするためでもある。第6戦で牧野の再三の要求がチームにうまく伝わらなかったのは、双方が同時に無線で話してしまった結果、杉崎エンジニアの声だけが無線に載り、牧野の声が届いていない……ということが起きていたからである可能性が高い。杉崎エンジニアも、「おそらくそうであろうと。僕が長く喋りすぎてしまったことが原因だと思うので、申し訳ないです」と話す。

「ピットウインドウがオープンになって雨が降ってきて、大湯(都史樹)に詰まって……色々な条件が重なった中で僕が話していた時、無線が被っていた可能性があります」

 今回の第7戦も、ドライバーからインフォメーションに関して不満の声が出なかったわけではなかったが、第6戦よりも簡潔で短いメッセージでやり取りされていた印象を受けた。そして何より重要なのは、牧野が杉崎エンジニアへの信頼を改めて示したことでもある。

 牧野は第7戦後のパルクフェルメインタビューで、こう述べた。

「昨日は悔しいレースでしたが、エンジニアの杉さんとまた一緒に勝ちたいと思っています」

 

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