スーパーフォーミュラ 第9戦・第10戦富士

あわやリタイア! 太田格之進、終盤にサスペンショントラブル抱えるも薄氷踏む2位。王座も目前に「勝って決めたい」

太田格之進は、スーパーフォーミュラ第9戦の最終盤にサスペンショントラブルに見舞われながらも、2位でフィニッシュ。第10戦での王座確定に向けては、優勝を目指すと意気込んだ。

戎井健一郎

公開日時: 2026/10/10 10:59

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Kakunoshin Ohta, DOCOMO TEAM DANDELION RACING

Kakunoshin Ohta, DOCOMO TEAM DANDELION RACING

写真:: Masahide Kamio

 富士スピードウェイで行なわれたスーパーフォーミュラ第9戦で、ポイントリーダーの太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)は2位でフィニッシュ。ただ最終ラップはあわやリタイアというトラブルを抱えながらの、薄氷を踏むチェッカーであった。

 予選でイゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)に次ぐ2番グリッドからレースを迎えた太田は、スタートでポジションを落とすもすぐに2番手に戻り、フラガを追いかけた。しかし膠着状態が続いてレース最終盤を迎えていた。

 ところが、残り2周に差し掛かるタイミングで、太田から「ヤバい! ステアリングが何かおかしい」と無線が飛ぶ。当該時点でのオンボード映像を見ると、ストレート走行中の太田はステアリングを若干右に切った状態で直進していることが分かる。

 会見では「多分止まってもおかしくない状況だった」と振り返った太田。その症状について、こう説明した。

「ステアリングを真っ直ぐにするとすごく左に進んじゃうような状態で、ステアリングを右に切っていないと真っ直ぐ走らない状態になってしまいました」

「残り3周の最終コーナー立ち上がりで縁石に乗った時に急に何かが壊れて、ブレーキングもそうだし、コーナーに入る時もすごく不安定で、それまでと同じタイムレベルで走れなくなりました」

 レースウィーク中にステアリング周りを交換していることを明かし、「それと関連しているかは分からないですが……」と話していた太田。ただ吉田則光エンジニアによると、電動パワステのトラブルではなくサスペンションのトラブルだったという。

 いずれにせよ、太田は左に曲がってしまうマシンをなんとかねじ伏せながら、ザック・オサリバン(TEAM IMPUL)を抑え切って2位に入った。優勝してランキング2番手に浮上したフラガとの差は48点あり、翌日の第10戦でのタイトル確定も現実味を帯びてきた。

Kakunoshin Ohta, DOCOMO TEAM DANDELION RACING

Kakunoshin Ohta, DOCOMO TEAM DANDELION RACING

写真: Masahide Kamio

「こういうとあれですが、無駄な邪念というか……必要もないのにポイントのこと考えちゃったりして……本当に無駄です(笑)。ただ勝てばいいだけなのに」と苦笑する太田。今回のレースでも、少なからずタイトルのことを意識していたという。

 第10戦の決勝を終えた時点で、太田がランキング2番手以下との点差を1点でも広げれば、11月の鈴鹿ラウンドを待たずしてチャンピオンを決めることができる。ただ太田は優勝して王座を決めたいと語った。

 会見の場で、最終ラウンドまでタイトル争いを見たいという声について話題が上がると、太田は被せるように「全員が敵だと思ってます」とジョークを飛ばす。

「僕のことを一番に応援してくれているファンの人以外は全員が敵だと思っています。鈴鹿までにタイトルが決まらないで欲しいと思っているでしょうし」

「勝って決めたいと思います。だから明日は思いっきり走って優勝したいです」

 

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