野尻智紀、決勝中止を支持も「お客さんにレースを見て欲しかった……」
スーパーフォーミュラ第2戦オートポリス決勝を先頭からスタートするはずだった野尻智紀は、レース中止という判断を支持した。

全日本ロードレース選手権との併催となる2&4レースとして開催されたスーパーフォーミュラ第2戦オートポリス。悪天候により決勝レースは中止となったが、野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)はその判断に理解を示した。
決勝日のオートポリスは朝から雨と霧に見舞われ、視界不良により午前中のフリー走行がキャンセル。決勝直前に20分間の走行が行われたが、スピンした車両が出たためセッションは赤旗終了となった。
その後、コンディションが一気に悪化。天候の回復も見込めず、やむなく決勝レースの中止が決定された。
予選で2番手を獲得し、ポールポジションの平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)のペナルティの影響で決勝を一番前のグリッドからスタートすることになっていた野尻は、決勝を走りたかったという正直な気持ちを吐露した一方で、レース中止という判断は正しかったと語った。
「雨のレースこそ前にいる方が有利なのでやりたかったです。ただ、この感じでいうとセーフティカースタートで数周して終わりの可能性が高かったので、それだとやっぱり周りに対して不公平になってしまいます。ポイントが欲しかったのは事実ですけど、これが公平な判断だったんだと思います」
「フリー走行の段階では雨も少なかったですし、全然レースも問題ないと思っていたんですけど、赤旗中に状況が一変したので、そこからは厳しいかなという感じです」
決勝が中止となったことで、ドライバーが勢ぞろいしファンのためにサイン会が実施された。野尻は、雨の中でレース実施を待ってくれていたファンへの感謝を述べた。
「見にきてくれたお客さんにはすごく申し訳ないというか、レースを見て欲しかったなという気持ちもあります」
「九州のお客さんにとっては他のサーキットは遠いと思うんですが、岡山もまだありますし足を運んでもらって、ぜひスーパーフォーミュラをまた見てもらいたいなと思います」
今回のレースウィークを通して収穫もあったという野尻。次のレースが早くも待ち遠しい様子だった。
「好調じゃない中でもしっかり対応できていたので、僕自身にとってもチームにとっても、すごく手応えをつかんだレースウィークになりました。次戦以降もすごく期待ができるなとワクワクしています」
この記事について
シリーズ | スーパーフォーミュラ |
イベント | 第2戦オートポリス |
ロケーション | オートポリス |
執筆者 | 松本 和己 |