周りの声は気にしない! SFデビューのカルデロン、地に足つけ“学びの1年”に
2020年シーズンのスーパーフォーミュラにThreeBond DragoCORSEから参戦するタチアナ・カルデロンは、周囲の声を気にせず、ドライバーとして着実に成長していきたいと語った。
写真:: Joe Portlock / Motorsport Images
2020年にスーパーフォーミュラへ4年ぶりの復帰を果たすThreeBond DragoCORSE。そのドライバーとして起用されたタチアナ・カルデロンは、スーパーフォーミュラでのルーキーシーズンが厳しいものになると予想しながらも、できるだけ多くのことを学んで成長したいと語った。
スーパーフォーミュラとしては初の女性ドライバーとなるカルデロン。彼女はこれまで日本のサーキットでレースをしたことはおろか、日本に訪れたことも一度もないという。
そんな“初めて尽くし”のシーズンを迎えるカルデロン。motorsport.comは彼女にインタビューを行ない、2020年シーズンの展望を訊いた。
「(日本の)どのトラックも走ったことがありませんし、チームともまだ会っていません。もちろんマシン(SF19)にもまだ乗っていません。しかし、スーパーフォーミュラはとてもプロフェッショナルなシリーズだと思いますし、楽しみです」
そうカルデロンは語った。
「私はチームメイトのいない1台体制のチームで戦うことになるので、チームの全員が私のマシンの競争力を高めるために取り組んでくれることになります。それは私にとって、特別かつ新しい経験になるでしょう」
「(SF19は)コーナリングスピードという点では最もF1に近いマシンです。大きな挑戦にはなりますが、同時にとてもワクワクしています」
「またタイヤについても、私はヨコハマタイヤのマシンで走ったことがないので、これも新しい経験のひとつです。ピレリタイヤのマシンを2016年から4年間ドライブしてきましたが、機能させることが本当に難しいタイヤでした。時と場合によって、デグラデーション(タイヤの性能劣化によるパフォーマンス低下)が起きたり起きなかったり……一方ヨコハマタイヤでは常にプッシュして純粋なスピードを追求できると思っています」
カルデロンはユーロF3で3年間、GP3(現FIA F3)で3年間戦った後、2019年にFIA F2にステップアップ。アーデンのマシンをドライブしたが、入賞することができず、ランキング22位に終わった。
そんなカルデロンの実力に対して懐疑的な声があることも事実だ。だがF1ドライバーを目指している彼女は、2020年シーズンのスーパーフォーミュラで多くのことを吸収して“ドライバーとして成長すること”に焦点を当てている。そのため、周囲の声は気にならないと語った。
「確かに私はスーパーフォーミュラにおいて不利な立場にあると思うので、大きな挑戦になると思います。特にヨーロッパでレースをしてきたドライバーが1年目で結果を残すのは至難の業だと思っているので、F2よりも難しい戦いになるかもしれません」
「もちろん、結果を残して(自分を批判していた)一部の人たちが間違っていたことを証明したいと思っています。しかし、あくまで一番大事なのは学習をすること、そして(目標である)F1に限りなく近いシングルシーターのカテゴリーに留まっていくことです。私は周りの人々の声を気にしません」
「私の2020年の目標は、シーズンが進むにつれてトップに近付いていくことです。もちろん、シーズンの序盤は難しいものになると思いますが、できる限りトップ10を目指したいですね」
Interview by Jamie Klein
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