天候に翻弄された予選、最後まで攻め切ったキャシディが今季初ポール獲得

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天候に翻弄された予選、最後まで攻め切ったキャシディが今季初ポール獲得
執筆: 松本 和己
2018/07/07 9:21

2018スーパーフォーミュラ第4戦富士。波乱の予選は、ニック・キャシディ(KONDO RACING)がポールポジションを獲得した。

 スーパーフォーミュラ第4戦富士、千変万化のコンディションの中で行われた予選は、最後まで攻め切ったニック・キャシディ(KONDO RACING)がポールポジションを獲得した。

 週末を通して雨模様が続いていた富士スピードウェイ。土曜フリー走行も終始ウエットタイヤでの走行となったが、天候は回復傾向にあり路面はほぼドライコンディションで予選開始時刻を迎えた。

 気温25度、路面温度27度という中、予選開始直前に雨粒が落ちてくるシーンもあったが、各車がミディアムタイヤを装着してピットレーンに並んだ。

 今週末、スリックタイヤを装着するのが初めてというマシンがほとんどの中、各車が入念にタイヤを温めてタイムを上げていった。山本尚貴(TEAM MUGEN)が1分24秒181を記録し、タイムシートのトップに立つが、関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)がそれを上回り、1分23秒954とした。

 残り時間が12分となった段階で、各車がピットに戻りタイヤを交換。残り8分を切ると、新品のミディアムタイヤを装着して続々とアタックへ向かった。

 しかしここで雨が落ちてきてしまい、ナレイン・カーティケヤン(TCS NAKAJIMA RACING)が最終コーナーで足元をすくわれスピンするなど、急速にコンディションが悪化した。ノックアウト圏内にいる15番手の野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)や17番手のトム・ディルマン(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)はステイアウトし走行を続けたが、もはやスリックタイヤでタイムを出せるような状況ではなくなってしまい、無念のノックアウトとなった。

 さらに、千代勝正(B-Max Racing team)やカーティケヤン、ダニエル・ティクトゥム(TEAM MUGEN)もQ1で脱落となった。

 Q2開始時刻が迫りピットレーンに並んだ中には、スリックのソフトタイヤを履くマシンもあり、タイヤ選択が真っ二つに分かれることになった。すでに雨は止んでおり、ウエットタイヤでコースインしたマシンはタイムが出ないと判断し、すぐさまピットイン。スリックタイヤに交換した。

 スリックタイヤでコースインしていた組は、塚越広大(REAL RACING)が1分24秒893を記録。それを平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が1分23秒328で上回った。

 その後も各車が続々とアタックに入り、目まぐるしくオーダーが入れ替わっていった。結局、後からスリックタイヤを交換した国本雄資(P.MU / CERUMO・INGING)が1分23秒200をマークし、Q2をトップで通過した。

 ウエットからスリックタイヤへの交換が1周遅れてしまった関口だったが、うまくタイヤを温め8番手。なんとかQ3へと駒を進めた。タイヤ交換組の山本も7番手でQ2を通過したのに対して、最初からソフトタイヤでコースインした小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)は14番手。コースオフもあり、思ったようにアタックをできなかったようだ。

 9番手ジェームス・ロシター(VANTELIN TEAM TOM’S)以下、松下信治(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、伊沢拓也(TCS NAKAJIMA RACING)、山下健太(KONDO RACING)、大嶋和也(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)もQ2で涙を呑んだ。

 Q3開始を待つ間に一気に上空が暗くなり、またしても雨粒が落ち始めた。各車がソフトタイヤでコースインしていったがその間にも雨脚が強まり、スリックタイヤではまともに走れない状態に。ただ、その中で中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)が唯一ウエットタイヤでコースインしており、他のマシンがウォームアップをしているタイミングで1分38秒840をマークした。

 コンディションは悪化の一途で、中嶋のポールは確実かと思われた。しかしそんな中でも石浦宏明(P.MU / CERUMO・INGING)が1分38秒786をマークし中嶋を上回った。さらに後続のニック・キャシディ(KONDO RACING)がラストアタックで1分38秒098までタイムを上げトップに浮上。2番手には、最後にアタックしたポイントリーダーの山本が飛び込む結果となり、中嶋は4番手で予選を終えた。

 終始コンディションに翻弄された予選となったが、最後まで攻めたキャシディが自身2度目のポールポジションを獲得した。

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シリーズ スーパーフォーミュラ
イベント 第4戦富士
執筆者 松本 和己