スーパーフォーミュラも海外ドライバーらの“入国制限”が課題に……JRPが現状を報告
新型コロナウイルスの影響でスーパーフォーミュラ開幕戦も当初エントリーを表明していた海外ドライバーを中心に日本への入国制限が障壁となっているようだ。
写真:: Masahide Kamio
全日本スーパーフォーミュラ選手権をプロモートする日本レースプロモーションは、今月末に迫ったシーズン開幕を前に海外に滞在しているドライバーや海外レースに参戦する日本人ドライバーの対応についての現状を発表した。
現在も世界中で感染者が増え続けている新型コロナウイルス。一時は世界的にモータースポーツの開催もストップする状況にあったが、6月から7月にかけて徐々に再会する動きがあり、スーパーフォーミュラは8月30日にツインリンクもてぎでシーズン開幕戦を予定している。
しかし“コロナ禍”の影響は少なからずある状況で、特に課題となっているのが海外に滞在している外国人選手の入国が規制されているという点だ。現在、日本政府は新型コロナウイルスの水際対策として外国人の日本への入国を規制しており、海外に在住のドライバーらが来日できない状態となっている。先月19日に開幕したスーパーGTでもGT500クラスに参戦するヘイキ・コバライネンをはじめ複数の外国人ドライバーが参戦できない事態が発生した。
スーパーフォーミュラには今シーズンは6名の外国人ドライバーが参戦予定だが、このうちニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)とサッシャ・フェネストラズ(KONDORACING)については日本に滞在しているため問題はないが、それ以外のタチアナ・カルデロン(ThreeBond DragoCORSE)、ユーリ・ヴィップス (TEAM MUGEN)、セルジオ・セッテ・カマラ(Buzz Racing with B-Max)、シャルル・ミレッシ(Buzz Racing with B-Max)の4人が現在入国できずにおり、その目処も立っていないという。
さらに8月14日~15日に開催予定の世界耐久選手権スパ・フランコルシャン6時間に参戦予定の中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)、小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)、山下健太(KONDO RACING)についても再入国後に14日間の自宅待機が必要となるため、現状としては開幕戦への参戦が確約できない状況となっているようだ。
これらの状況にJRPは8月1日に配信したプレスリリースで以下のように状況を説明した。
「JRPはこの二つの問題を解決するために、JAF、各エントラント、主催者等と連携しながら、関係省庁や当該機関と接触し相談を重ねておりますが、残念ながら現在のところ打開の見通しが立っておりません。引き続き関係各所への交渉を継続するとともに、出来る限りの対処を検討してまいる所存です。尚、具体策等詳細につきましては、近日中に発表いたします」
特に外国人の入国規制に関しては日々状況が変わっているようで、JRPもリアルタイムで調整・対応を行なっている様子。とはいえ、開幕戦まで1ヵ月を切っているということもあり“万が一”に備えて代替ドライバーの選定も始まっているという噂も存在する。
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