ル・マン24時間に参戦した選手のSF第2戦岡山への参戦は“不可”、JRPが判断
今週末、岡山国際サーキットで行なわれる2020スーパーフォーミュラ第2戦は開幕戦とは大きく異なるドライバーラインアップとなりそうだ。
写真:: Masahide Kamio
全日本スーパーフォーミュラ選手権を運営する日本レースプロモーション(JRP)は、オンラインでメディア向けに記者会見を開催。そこで先週のル・マン24時間レースに参戦したドライバーについては、新型コロナウイルス感染対策の観点から第2戦岡山大会への参戦は適当ではないという判断を下したことを明らかにした。
今回、これに該当するのが中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)、小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)、山下健太(KONDO RACING)、タチアナ・カルデロン(ThreeBond Drago CORSE)の4人だ。
現在、新型コロナウイルス感染防止対策として政府から帰国・入国後14日間は自主待機をするように要請が出ている。ツインリンクもてぎで行なわれた開幕戦ではちょうど2週間前に開催されたFIA世界耐久選手権(WEC)スパ6時間に参戦した中嶋、小林、山下の3人については帰国して12日経っていることと、サーキット内にキャンピングカーを設置して専用の待機場所を作り、他の関係者との接触機会を避けるため記者会見へのリモート出席や表彰式での登壇を控えるなど厳しい行動管理を行なった。これらを実施することで、政府が示している待機条件を概ね満たすという判断で、彼らのレース参戦が認められた。
当初は今回の岡山大会についても同様の現場対策が採られるのではないかという噂もあったのだが、前回とは異なり帰国してわずか4日でレースの週末を迎えることがネックになった模様。オンラインの記者会見でJRP取締役の上野禎久氏はこのように説明した。
「前回は帰国してから12日後のレースだったことと、様々な感染対策を講じて、関係各所へのヒアリングを行なって様々な助言をいただいた中で、概ね政府が要請している待機条件を満たしているという判断をしました。ただ今回は帰国して4日間という大変タイトなスケジュールになっており、待機要請の条件を満たしていないという判断をしました。従って、ル・マン24時間レースに参戦した4選手につきましては今大会への参加は適当ではないという判断をしました」
すでにカルデロンに関してはチームから塚越広大が代役を務めることが発表されているが、残る中嶋、小林、山下の代役についてはチームから具体的なアナウンス等は今のところない。
また、開幕戦から参戦ができていないユーリ・ヴィップス (TEAM MUGEN)、セルジオ・セッテカマラ(Buzz racing with B-Max)、シャルル・ミレッシ(Buzz racing with B-Max)の3人についての最新情報も公表された。ここ最近になって、海外選手の日本への入国規制は徐々に緩和されつつある動きが見られるものの、前述の3人については現時点で入国の目処がたっていないという。
これについて上野氏は「引き続き関係省庁には様々な働きかけをして、一刻も早く日本のサーキットでレースをしていただけるような活動を継続してまいります」と語り、JRPとしても第3戦SUGO以降の参戦実現に向けて尽力していく姿勢を示した。
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