オワード、事前テストなしでSFデビュー戦へ「できるだけ早く適応したい」

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オワード、事前テストなしでSFデビュー戦へ「できるだけ早く適応したい」
執筆:
協力: 戎井健一郎
2019/07/11 11:54

スーパーフォーミュラ第4戦富士でTEAM MUGENからデビューするパトリシオ・オワードは、このカテゴリーに一刻も早く適応することが目標だと語った。

 既報の通り、14日(日)に決勝が行われる全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦富士では、TEAM MUGENのドライバーラインアップに変更があった。ダニエル・ティクトゥムに代わって、パトリシオ・オワードがそのシートに座ることとなった。

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 レッドブル・ジュニアドライバーのティクトゥムは、マカオGP連覇(2017、18年)、F3ヨーロッパランキング2位(2018年)などの実績を引っ提げて、今季からスーパーフォーミュラへの本格参戦を開始。2020年のF1昇格に向けて必要な、スーパーライセンスポイントの不足分を獲得すべく、シーズンに臨んだ。

 しかしティクトゥムは3レースを終えた時点で、開幕戦鈴鹿での1ポイント獲得(8位)にとどまり、ランキング15位に沈んだ。第2戦オートポリスでは序盤にスピンアウトし、第3戦SUGOでは予選19番手、決勝15位と終始後方での戦いを余儀なくされていた。その結果、ティクトゥムはレッドブルのジュニアドライバー契約を解除されることとなり、同時にTEAM MUGENのシートも失うこととなった。

 そこで白羽の矢が立ったのは、5月にレッドブルジュニアとなったばかりのオワードだった。彼は昨年のインディ・ライツ王者で、今年はカーリンからインディカー・シリーズを戦っていた。そして先日、マハーヴィール・ラグナタン(MPモータースポーツ)の代役として、FIA F2にも出場した。

 弱冠20歳ながら、既に多くの実績と経験を持つオワード。しかし、スーパーフォーミュラは彼にとって未知のカテゴリーであり、もちろん事前テストなしの“ぶっつけ本番”となる。その点をどう感じているのか? motorsport.comが尋ねると、彼はこう答えた。

「いつものようにベストを尽くしたいと思っているし、できるだけ早く(スーパーフォーミュラに)適応したいと思っているけど、いきなり乗って速い、上位争いがすぐにできる……というのはかなり難しいだろう」

「ただ一方で、このチーム(TEAM MUGEN)はトップチームだし、タイヤは僕がこれまでにドライブして慣れ親しんできたものに似ているから、F2デビューよりは簡単になると思う。(初めての)ピレリタイヤは、もはや当てずっぽうで走るしかなかったからね」

「だから適応が少し早くなればと思う。そして最初のレースから上位で戦い続けたい」

 近年、多くの有力な外国人ドライバーがスーパーフォーミュラに参戦する中で、最もうまく適応したひとりと言えるのが、現在はレッドブルでF1をドライブするピエール・ガスリーだ。彼は2017年にオワードと同じくTEAM MUGENからスーパーフォーミュラに参戦。第4戦もてぎで初優勝を挙げると、第5戦オートポリスで連勝。続くSUGOでも2位に入り、チャンピオン獲得こそ叶わなかったものの、石浦宏明を0.5ポイント差まで追いつめる活躍を見せ、F1へと巣立っていった。

 そんなガスリーと同じレベルの適応力を見せられると思っているかどうかについて尋ねられると、オワードは自信も覗かせながら次のように語った。

「きっとそうなると思うよ。彼と同じくらい速くなれるさ」

「さっき言ったように、僕は(スーパーフォーミュラの)マシンに乗ったことがないから、判断は難しい。でもできるだけ早くそうなれることを楽しみにしている」

「ヘルムート(マルコ/レッドブル・モータースポーツ・アドバイザー)やレッドブルがスーパーフォーミュラを好むのには理由があるんだ。素晴らしいカテゴリーだと思うし、競争も激しい」

「マシンも速くて、かなりダウンフォースがあるし、ピレリよりも安定したタイムが出せるタイヤだ」

「(F2では)予選で初めて柔らかい方の(ピレリ)タイヤを使ったけど、硬い方のタイヤとほとんど変わらないように感じた。だから最初はペースを上げて行くのがかなり大変だった。でもスーパーフォーミュラにはより持続的にプッシュできるタイヤがあるので、適応するチャンスがあると思う」

 前述のように、オワードのF2参戦は1ラウンド限りのものとなっており、今後参戦をするのか、またその場合はどのチームのシートを獲得するのかは不透明な状況だ。スーパーライセンス獲得という観点で見れば、F2参戦も視野に入れたいところだと思われるが、彼は自身の2020年以降についてこう語った。

「うーん……将来のことは僕には本当に分からないんだ。今はスーパーフォーミュラでベストを尽くして、結果を残したい」

「来年までにF1にいけないのであれば、スーパーフォーミュラに留まるのも良い選択肢だと思うし、F1以外では最も速いマシンでいろんなことを吸収して、多くの経験を積みたい」

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この記事について

シリーズ スーパーフォーミュラ
イベント 第4戦:富士
ドライバー パトリシオ オワード
チーム team Mugen
執筆者 Rachit Thukral
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