【SF】小暮卓史、ソフトタイヤで走り込み「十分マネジメントできる」
スーパーフォーミュラ第4戦もてぎ。小暮卓史はフリー走行でソフトタイヤをしっかりと試し、決勝に向け準備を整えた。

B-Max Racing Teamの小暮卓史は、スーパーフォーミュラ第4戦もてぎの予選で今季初のQ1突破を果たし、その前に行われたフリー走行では、トップタイムを記録するなど、好調ぶりを発揮した。
「明日また走れるのは、嬉しいですね。楽しみですし、やれるだけやって、良い結果を出したいです」
そう小暮は予選Q1後に語った。
「あの状況だと、タイムを早く出した者勝ちですから。まさか1発目に出さなきゃいけないとは思いませんでしたけど」
彼がQ1で履いたのは、新品のソフトタイヤだった。
「新品のソフトを履いてコースインしました。皮を剥いていないのは残念だなというのはありました。タイヤの温まりは、一度皮を剥いたタイヤの方が良いんですけど、仕方ないですからね」
Q1で使ったソフトタイヤは、3セット供給されるうち2セット目のモノ。彼は最初のセットを、予選前のフリー走行で使っていた。他が軒並みミディアムタイヤで走る中、小暮と大嶋和也(SUNOCO Team LeMans)のふたりは、ソフトタイヤでアタックとロングランをこなした。それで小暮は、フリー走行でトップタイムを記録したのである。今回初めて投入された最新のソフトタイヤを、一番理解しているドライバーだと言っても過言ではないだろう。
ソフトタイヤのインプレッションを訊くと、彼は次のように語った。
「コーナリングフォースは高くなっています。横方向の引っかかりは強いですね」
「1発のアタックの後にはロングランをするつもりだったんで、ガッツリ攻めたわけではありません。でも、タイヤのデグラデーションはそこそこあります。ミディアムはほとんど落ちませんから、それに比べたらタイムの落ちは大きいです。クルマに乗っていても、バランスの変化は大きいです」
しかしデグラデーションが大きいとはいえ、十分マネジメントできる範囲だと言う。
「スーパーフォーミュラに乗っているドライバーだったら、誰でもマネジメントできると思います。パッと乗れば、抑えなきゃいけないのか、そうじゃないのかを、すぐに分かるはずです」
「とはいえ、僕も連続で走ったのは5〜6周なので、なんとも言えませんね。正直なのところ、それ以上はどうなるか分からないですが、走った範囲で言えば、全く走れないということはありません」
「フューエルウインドウ(5〜10周程度と予想されている)は十分に走り切れると思いますが、ミディアムに比べれば、タイムの落ちは早いです」
なおヨコハマタイヤの渡辺晋プランニング・ジェネラルマネージャーは、ソフトとミディアムのラップタイム差は約1秒程度と推定。ソフトタイヤのデグラデーションは大きめ(1周あたり0.2秒程度)としながらも「10周程度は静観し、その後は各チームがどうするは、判断することになるでしょう。でも、20周くらいはいけるはずだと思います」と語った。
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この記事について
シリーズ | スーパーフォーミュラ |
イベント | 第4戦もてぎ |
ロケーション | ツインリンクもてぎ |
ドライバー | 小暮 卓史 |
チーム | B-Max Racing Team |
執筆者 | 田中 健一 |