大混乱のSUGO予選、野尻智紀がコースレコード更新で今季初ポール

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大混乱のSUGO予選、野尻智紀がコースレコード更新で今季初ポール
吉田知弘
執筆: 吉田知弘
2018/05/26 6:44

2018スーパーフォーミュラ第3戦SUGO。公式予選は野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が今季初ポールを獲得した。

 スポーツランドSUGOで行われたスーパーフォーミュラ第3戦の公式予選は、野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が通算3回目、今季初のポールポジションを獲得。今回の予選はQ1から混乱が続く荒れたセッションとなった。

 午前中のフリー走行で大クラッシュを喫した伊沢拓也(TCS NAKAJIMA RACING)だが、マシンの損傷が大きく予選は欠場。ドライバーに大きな怪我はなかったという。伊沢を除く18台が公式予選に臨んだ。

 昨日同様に、強い日差しが照りつけたSUGO。気温24度、路面温度41度の中で予選Q1が始まる。このラウンドでは全車がミディアムタイヤを装着したが、1回目のアタックから僅差の戦いに。その中で好タイムを記録したのは松下信治(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が1分05秒840を記録しトップに躍り出た。

 10分を過ぎたところで各車が一度ピットに戻り、2セット目の新品ミディアムタイヤを装着してコースへ。ここでトップタイムをマークしたのは国本雄資(JMS P.MU/CERUMO・INGING)。1分05秒330を叩き出し、そこにポイントリーダーの山本尚貴(TEAM MUGEN)が1分05秒374で2番手につけた。

 他のドライバーも続々とタイムアタックをしている最中に、トム・ディルマン(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)がSPコーナーの2つ目でコースオフ。残り1分を切ったところで赤旗中断となってしまう。

 この時点で、平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)や野尻など数名がアタックを完了していない状態だったが、残り2分20秒まで時間が戻され13時47分セッション再開のアナウンスが告げられる。

 これに向けて各車がピットレーンに並んだが、ディルマンのマシンの回収作業に時間がかかってしまい、急きょセッション再開がディレイされることに。各マシンはピットレーン上でエンジンを止め、メカニックが作業を行うなど、珍しいシーンが見られた。

 結局、約20分の中断を経て13時59分に再開。各マシンが再びコースインを果たしていく。この時点でノックアウトゾーンにいた平川、野尻、ニック・キャシディ(KONDO RACING)らもしっかりタイムを更新しQ2進出を決めた。逆に、早めにアタックを終えていた大嶋和也(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)やジェームス・ロシター(VANTELIN TEAM TOM’S)がQ1敗退となった。

 さらにQ1終了後に事態が急変。5番手タイムを出してQ2進出予定だった関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)のベストタイムが修正され、モニター上では16番手の表示に訂正される。赤旗前にベストタイムを記録していた関口だったが、当該ラップでイエローフラッグが出ていたとしてタイム抹消の対象になった模様。しかし、タイミングモニターを含め、ピットレーン上でその情報が十分に伝わらず、一時ピットは状況把握のために騒然とするシーンがあった。

 結局、関口のベストタイム抹消が確定し16番手でノックアウト。代わりに山下健太(KONDO RACING)が14番手に繰り上がってQ2進出を果たした。

 7分間で行われたQ2では、各車ソフトタイヤを装着。ここでもJMS P.MU/CERUMO・INGING勢が好調で石浦宏明が1分04秒882でコースレコードを更新しトップ浮上。チームメイトの国本雄資も2番手につけた。

 このままJMS P.MU/CERUMO・INGINGのワンツーかと思われたが、最後の最後に松下が1分04秒842を叩き出しQ2トップ通過を果たす。一方、初参戦ながらQ2に進出していたダニエル・ティクトゥム(TEAM MUGEN)が9番手でノックアウト。昨年のポールシッターであるキャシディも11番手で姿を消した。

 最終のQ3では松下がいち早くコースイン。他車より1周多くタイヤをウォームアップさせる戦略でタイムアタックに臨む。まず1分04秒台に飛び込んだのは平川。1分04秒985で暫定トップに立つが、直後に野尻が1分04秒694をマークし、逆転でトップに浮上する。さらに小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)も2番手に食い込んだ。

 ここまで好調だった石浦は途中までの区間タイムは非常に良かったがSPコーナーの2つ目でバランスを崩しスピン。しっかりとタイムを記録できないままQ3を終了してしまった。ここでチェッカーフラッグが振られセッション終了。野尻が今季初のポールポジションを獲得した。2番手には小林がつけ、昨年の第4戦もてぎ以来となるフロントロウを獲得。3番手には前戦のポールポジションである平川がつけた。Q3のアタックで痛恨のスピンを喫した石浦は8番手となった。

スーパーフォーミュラ第3戦SUGO 予選結果

1. 野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)/1:04.694
2. 小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)/1:04.941
3. 平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)/1:04.985
4. 国本雄資(P.MU / CERUMO・INGING)/1:04.986
5. 松下信治(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)/1:05.048
6. 山本尚貴(TEAM MUGEN)/1:05.313
7. 中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)/1:05.498
8. 石浦宏明(P.MU / CERUMO・INGING)/1:12.781
-- 以上、予選Q3にて決定 --

9. ダニエル・ティクトゥム(TEAM MUGEN)/1:05.256
10. 山下健太(KONDO RACING)/1:05.286
11. ニック・キャシディ(KONDO RACING)/1:05.377
12. 塚越広大(REAL RACING)/1:05.497
13. 千代勝正(B-Max Racing team)/1:05.562
14. ナレイン・カーティケヤン(TCS NAKAJIMA RACING)/1:05.584
-- 以上、予選Q2にて決定 --

15. 大嶋和也(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)/1:05.920
16. 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)/1:06.063
17. ジェームス・ロシター(VANTELIN TEAM TOM’S)/1:06.091
18. トム・ディルマン(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)/1:07.239
  伊沢拓也(TCS NAKAJIMA RACING)/No Time

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この記事について

シリーズ スーパーフォーミュラ
イベント 第3戦SUGO
サブイベント 土曜日 予選
ロケーション スポーツランドSUGO
執筆者 吉田知弘
記事タイプ 予選レポート