絶妙なピットイン、TEAM MUGEN阿部エンジニア「元々入れようと思っていた」

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絶妙なピットイン、TEAM MUGEN阿部エンジニア「元々入れようと思っていた」
執筆: 吉田知弘
2018/05/28 8:22

今シーズン2勝目を挙げた山本尚貴(TEAM MUGEN)。勝敗を分けたピットストップのタイミングは偶然が重なった結果だった。

 2018スーパーフォーミュラ第3戦SUGOで、見事な逆転優勝を飾った山本尚貴(TEAM MUGEN)。山本を担当する阿部和也エンジニアに、勝敗を分けたピットストップのタイミングについて訊いた。

 スタートで5番手に浮上した山本。レース序盤はトップ集団に食らいついていく展開だったが、千代勝正(B-MAX Racing Team)とジェームス・ロシター(VANTELIN TEAM TOM’S)の接触があった後、いち早くピットストップを敢行。ちょうどセーフティカー導入のタイミングと重なり、この時点でコース上にとどまることを選択した上位陣を最終的に逆転することに成功し、そのまま今季2勝目を飾った。

 ちょうどセーフティカーが出る瞬間でのピットインで、まさに“絶妙なタイミング”だったのだが、山本の16号車を担当する阿部和也エンジニアに、その時の状況を訊くと、たまたま別の理由でピットインをする予定だったと語った。

「最初、前(のクルマ)とは少し離されていたんですが、そのうち野尻選手と可夢偉選手がバトルを始めて(ペースが落ちてきたことで)前が詰まってきたんですね。それでペースが上がらないんだったら、先にピットインしてしまおうという話をしていました」

「そうしたらクラッシュが発生して、セーフティカーが出るか分からないけど、イエローが出た時点でタイムが落ちちゃうから、それだったら(ピットに)入れてしまおうとなりました。その時にちょうどSCが出て、『すぐ入って!』と指示を出しました。もともと入るつもりで、メカニックも準備ができていたので、問題なかったです」

 アクシデントが発生したのに合わせての対応だったのではなく、偶然にもその前の段階からピットストップに備えた準備をしていたことで、迅速な対応ができ、最終的に逆転トップに立つことができた山本。このレース展開には、阿部エンジニアも“ラッキーだった”と語った。

「あのクラッシュに関係なく我々はピットストップをしようと考えていました。そこにたまたまクラッシュがあって、たまたま(ピットに)呼んでいるときにSCが出たので、本当にラッキーでした」

 山本はこれでドライバーズランキングでは2位以下に対して11ポイント差をつけてランキング首位を維持したのだが、阿部エンジニアはまだまだ油断できないと語っていた。

「(2勝目を飾れたことは)よかったなとは思いますが、それこそどこかでリタイアしたら(ポイントランキングは)ひっくり返ってしまうので油断はできません。これからもちゃんとポイントを拾って、ちゃんとレースをしていければ良いかなと思います」

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シリーズ スーパーフォーミュラ
イベント 第3戦SUGO
サブイベント 日曜日 決勝レース
ロケーション スポーツランドSUGO
執筆者 吉田知弘