山本尚貴、ポール獲得に嬉しい驚き。一方、決勝は「本当に分からない」
スーパーフォーミュラ開幕戦鈴鹿、2年ぶりのポールポジションを獲得した山本尚貴(TEAM MUGEN)が予選を振り返った。

2018シーズンのスーパーフォーミュラ開幕戦。得意とする鈴鹿サーキットで2016年以来のポールポジションを獲得した山本尚貴(TEAM MUGEN)は、ポールポジションに嬉しい驚きを感じたと語った。
午前中に行われたフリー走行で2番手で終えた山本は、予選でも好調を維持。Q1を2番手で問題なく通過すると、他車のスピンで赤旗が出され波乱の展開となったQ2も1回のアタックで2番手通過。Q3ではチームメイトの福住仁嶺を0.080秒差で抑え、ポールポジションを獲得した。
「まさかポールポジションが獲れるとは思っていなかったので、素直に嬉しいというのが本音です」
そう山本は予選を振り返った。
「アタック自体は上手くいったんですけど、16号車にちょっとした問題を抱えていたので、難しいかなと思っていました。でも、最後は気合も入れましたしクルマも頑張ってくれました」
「あとはチームのみんなが本当に良いクルマに仕上げてくれたっていう、ただただその思いだけですね。感謝しています」
予選Q2で赤旗が出されたあと、各車が最後のアタックに向かうタイミングで、トップ3に入るタイムを残せていたTEAM MUGENの2台はガレージに留まり他車のアタックを待つことになった。
山本は、このタイミングで他チームのように2セット目のソフトタイヤを投入することは考えず、Q3に向けて集中力を高めていたという。
「(4番手以下と)タイム差があったので、2セット目のタイヤを入れないといけないという考えもそもそもなかったです。焦りもなかったし、Q3でどうやったら速く走れるかなということを考えていました」
「2セット目のソフトを使ってしまったらポールを獲れないと思っていたので、2セット目を投入しないといけないんだったら、それはそれでしょうがないと思っていました」
これまでテストを含めてタイヤをうまく使えず、不安しか感じていなかったという山本。決勝に向けては、タイヤがどの程度保つのか本当に分からないと語った。
「本当に分からないです。ロングランもできていないですし、明日は1ストップで保つのか、2ストップをするのか、3ストップもあるかもしれない。そういう意味では今までのレースよりも選択肢は増えるものの、300kmという距離になったことでピットウインドウが決まってきてしまいます。燃料の問題があるので早めにピットに入ることもできないですし、意外と大きく作戦は振れないんじゃないかと思います」
「クルマをソフトとミディアムのどっちに(合うように)振るかも鍵になると思いますし、タイヤがどのくらい保つか、ある意味みんなギャンブルだと思いますね」
この記事について
シリーズ | スーパーフォーミュラ |
イベント | 第1戦鈴鹿 |
ロケーション | 鈴鹿サーキット |
執筆者 | 松本 和己 |