接戦でのフィニッシュだった山本尚貴「残り2~3周は余裕なかった」

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接戦でのフィニッシュだった山本尚貴「残り2~3周は余裕なかった」
執筆:
2018/04/22 18:12

2018スーパーフォーミュラ第1戦鈴鹿。2年ぶりに優勝を飾った山本尚貴は最後まで読めないレース展開に「自信がなくなるくらいだった」と振り返った。

 鈴鹿サーキットで行われた2018スーパーフォーミュラ第1戦鈴鹿。2年ぶりの優勝を飾った山本尚貴(TEAM MUGEN)。スタートからトップをリードし、終始強さをみせたレース展開だったが、当の本人は「自信がなくなる」くらい先が読めないレース展開に翻弄されていたという。

 終盤に迫ってきた関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)の猛追を振り切り、トップチェッカーを受けた山本。2年ぶりの勝利だったこともあり、パルクフェルメでは大きなガッツポーズをみせ喜んだ。

 レース後の記者会見では、「嬉しいの一言です」と開口一番。しかし、彼の今回のレースは決して楽なものではなかった。

 スタートでホールショットを決め、一気にリードを広げていこうとした山本だが2ストップ作戦でペースが速かった塚越広大(REAL RACING)が接近してきた。

「最後はかなり追い詰められる場面になって、勝ち方としては心の底から喜べることではなかったんですけど、戦略の違いもありますし、正直ポールポジションからのスタートだったので、戦略的にもソフトを履いてスタートすることができなくて、ミディアムタイヤを履いてスタートしました」

「スタートの前から、(17号車は)多分何かやってくるかなと思いましたが、福住(仁嶺/TEAM MUGEN)選手を抜いた瞬間に『あ、(燃料が)軽いな』と感じました。なので彼を前に行かせても塚越選手に負けることはないなと思いつつも、できるだけ彼に抜かれないように走って、(もし抜かれて)後ろを走ることになった時にタイヤにダメージを与えることはしたくなかったです」

「だから、今回のターニングポイントはあそこ(8周目の1コーナー)だったと思います。仮にあそこで抜かれていたら、塚越選手の前ではゴールできていたかもしれませんが、間違いなく関口選手には逆転されていたと思いますね」

 そう語る山本は、レース後半になってもターゲットとなる相手がどんどん変わっていき、その都度ソフトタイヤでプッシュしなければいけなくなるなど、最後まで気の抜けないレースだったという。

「ピットアウトしたら、塚越選手が1コーナーに入っていくのが見えて、おそらく2ストップかなとは思っていましたが、そこでタイヤをセーブして逃げられる可能性もあったので、少しプッシュしました。そこでタイヤを使ってしまった部分がありました」

「でも塚越選手がピットストップしたのをみて、後ろとの差も余裕があるのを見て、タイヤマネージメントに入ったら、今度は山下選手が後ろにいると言われて『彼も速いかもしれない』と思って、またプッシュしました。そうしたら彼もピットに入って、これで『勝てるな』と思ったら、最後に関口選手がきて『何回プッシュしなきゃいけないのかな』と思いました」

 そしてレース終盤の関口との攻防戦も、残り2~3周は全く余裕がなかったという。

「残り5周くらいまでは、後ろとのギャップをみてタイヤマネージメントをして、1周1秒を捨ててでもプッシュし過ぎないようにしようとコントロールはしていたんですけど、残り5周を切ってから、関口選手が速いペースできていたので、そこでプッシュをしたら、思いの外タイヤが残っていなくて、意外とペースが上がりませんでした。残りの2~3周はほとんど余裕がなかったです」

「戦略の違いで、ペースの早いクルマがいたり、前に出られるクルマがいたりして、走っていても『こんなに調子いいはずなのに、なんでこんなに追い詰められているのかな?』と、自分に自信がなくなるくらい展開が読めませんでした」

 最終的にトップを守りきりチェッカーフラッグを受けることができた山本だが、終盤の関口の追い上げなどもあり、第2戦以降もしっかり気を引き締めて臨まなければならないと語った。

「終わってみて、こういう結果になったということが何よりでしたし、いい戦略をたててくれたチームと(HRD)SAKURAのみんなに感謝しています」

「戦略としては自分とチームができる限りの事、ベストは尽くせたと思いますし、でも関口選手の終盤の際立ったスピードは脅威でしたし、次戦以降も気を引き締めていかなければいけないなというのが、今の感想ですね」

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この記事について

シリーズ スーパーフォーミュラ
イベント 第1戦鈴鹿
ロケーション 鈴鹿サーキット
執筆者 吉田知弘
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