SF富士テストで総合首位の野尻「調子は悪くはないが、安心できない」

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SF富士テストで総合首位の野尻「調子は悪くはないが、安心できない」
執筆: 吉田知弘
2018/03/31 4:03

スーパーフォーミュラの富士合同テストで2日目総合トップタイムを記録した野尻智紀は、開幕戦に向けてまだまだ安心できないとコメントした。

 3月28日・29日に富士スピードウェイで行われた公式合同テスト。2日目のセッションで総合トップタイムを記録した野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)は開幕に向け順調にテストをこなせたものの、まだ安心はできないと語った。

 初日同様に気温20度を超えるコンディションの中で行われた開幕前最後のテスト2日目。午前のセッション終盤に新品のソフトタイヤを履いてタイムアタックを行った野尻は1分21秒621をマーク。それまでトップタイムだった石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)を0.009秒上回り、首位に浮上。結果的にこのタイムが2日間での総合トップタイムとなった。

 しかし、セッションを終えた野尻はオーバーテイクボタンも自由に使えたタイミングだったこともあった他、各ドライバーが履いていたタイヤもバラバラだったため、今回の順位がそのまま開幕戦の勢力図にはならないと語った。

「正直……あまり大きな意味のないトップタイムという感じです。午前中はオーバーテイクボタンも使えましたし、タイヤも2スペックあって、みんなやっていることも様々です。セットアップも2種類あることで、それぞれどちらか(のコンパウンド)に合わせてテストをしていると思うので、本当に人それぞれだと思います」

「この順位は嬉しいですけど、ちょっとネガティブな要素も持って、その順位を見ないと開幕戦で痛い目にあうんじゃないかと思います。さらなる上積みをするために、チームと話し合って、さらに良いものを鈴鹿に持っていかないといけない感じです」

 そう語る野尻だが、今回の富士では走り出しから順調にテストができた模様で、ソフト/ミディアムいずれのタイヤでも、マシンバランスに大きな差を感じなかった様子だった。また、新しい発見もあり、確実に手応えをつかんでいた。

「(クルマのセッティングは)どっちのタイヤにも合っているのかなと思います。それは今だけなのかもしれないし、コンディションも(シーズン中とは)全然違うので、開幕したら別の展開になるかもしれません。今は今で、そうだったなとしっかり覚えておいて、その場の状況に合わせて、クルマを合わせ込んでいきたいなと思います」

 来月に迫った開幕戦については、どういう展開が待ち受けているのか、現時点では野尻自身も全く分からないという。

「一番難しいところですね。また鈴鹿に行って状況がどう変わるか分からないし、前回の鈴鹿(公式テスト)とは気温も全然違うと思います。読めないですね。前回(鈴鹿テスト)は松下(信治/DOCOMO TEAM DANDELION RACING)選手がすごく調子良かったですけど、それも多分読めないと思うし、前回のようにトップを獲れるような速さがない可能性もあります。そういう時に挽回できるかどうかが重要なので、それは全員でしっかり作っていきたいですね」

「(開幕に向けて)安心できるほど好調でなかったことが、逆に良かったです。チームとしても危機感が多少あるだろうし、ドライバーとしても怠ることはないと思います。でも、決して調子が悪いわけではないです」

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この記事について

シリーズ スーパーフォーミュラ
イベント 第2回公式テスト富士
ロケーション 富士スピードウェイ
ドライバー 野尻 智紀
チーム Dandelion Racing
執筆者 吉田知弘
記事タイプ 速報ニュース