スーパーフォーミュラ鈴鹿|タチアナ・カルデロン、開幕戦の好調から一転最下位。直線の遅さに困惑
スーパーフォーミュラ第2戦鈴鹿で予選・決勝共に最後尾に沈んだタチアナ・カルデロンは、突然調子を落としたことに困惑しているようだ。
写真:: Masahide Kamio
ThreeBond Drago CORSEのタチアナ・カルデロンは、富士スピードウェイで行なわれたスーパーフォーミュラ開幕戦で予選Q2に進出し、決勝では13位でフィニッシュした。名だたるライバルと遜色ないパフォーマンスを見せて注目を集めていた彼女だったが、第2戦鈴鹿では一転して大苦戦となった。
カルデロンは予選でQ1敗退となり、19人中19番手。1分39秒189というタイムは、18番手の中山雄一(KONDO RACING)からもコンマ5秒落ちというものだった。そして決勝でも見せ場を作ることができず、完走したドライバーの中で最下位となる17位でチェッカーを受けた。
カルデロン曰く、今回は風が強い上に、併催されていた全日本ロードレース選手権を走るバイクのラバーが路面にのっているという難しいコンディションであり、その中で適切なセットアップを見つけるのに苦労したという。特にカルデロンのマシンはトップスピード不足に悩まされており、彼女はピットストップで大嶋和也(NTT Communications ROOKIE)の前に出たものの、その後130Rでいとも簡単に抜き返されてしまった。しかも大嶋はその時オーバーテイクシステム(OTS)を使っていなかったようだ。
「私たちに何が足りないのかよく分かりません」
カルデロンはレース後にそう語った。
「マシンのバランスはそれほど悪くありませんでした。ただリヤは風の影響でトリッキーでしたし、こんなに暑いコンディションでレースをするのも久しぶりでした」
「私の前にはトレイン(マシンの集団)がありましたが、あまりアクションはなく、バトルも多くありませんでした。私の前を走っていたのは小高(一斗/KCMG)選手でしたが、私は彼に仕掛けられず、とても退屈なレースでした」
「なぜかは分かりませんが、ストレートのスピードが遅いように感じました。130Rへのアプローチで3車身ほど後ろから迫ってきた大嶋選手が、OTSを使わずに私を簡単に追い抜いていきました。私は例えOTSを使っても、ストレートでポジションを守ることはできなかったでしょう」
「次のレースに向けて理解しないといけないことがたくさんあります。悔しいレースになりましたし、最高の気分とは言えません」
カルデロンは鈴鹿でのレース後に空港に直行し、WEC(世界耐久選手権)の公式テスト“プロローグ”が行なわれるスパに向かった。WECにも参戦する彼女は、渡航制限等の問題もあり、いつ日本に戻って来られるかは不透明な状況であるが、今回の苦戦が一度限りのものであることを願いたいと語った。
「鈴鹿は非常に特殊なサーキットです」
「ここでのセットアップは他のサーキットでは通用しません。私たちのマシンは低速コーナーでは良いマシンだと思いますが、ストレートでのスピードを上げていかなければいつまで経っても追い付けないと思います」
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