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「人生で1番退屈だった」王者キャシディ、追い抜きがほとんどないレース展開に不満げ

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「人生で1番退屈だった」王者キャシディ、追い抜きがほとんどないレース展開に不満げ
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VANTELIN TEAM TOM’Sのニック・キャシディは、ツインリンクもてぎで行なわれたスーパーフォーミュラ開幕戦を、自身のレースキャリアで「最も退屈なレース」だったと語った。

 2019年のスーパーフォーミュラ王者であり、2020年が“SFラストイヤー”となることを公言しているニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)。彼はツインリンクもてぎで行なわれたスーパーフォーミュラ開幕戦で、11番グリッドスタートから6位でフィニッシュしたが、35周のスプリントレースは非常に退屈なものだったという。

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 オープニングラップを10番手で抜けたキャシディは、レース前半を通して国本雄資(carrozzeria Team KCMG)を抜きあぐねており、順位を上げることができていなかった。しかし、20周目に発生した山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)と小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)の接触に乗じて8番手に上がると、関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)のコースオフなど、前を走るマシンに次々とアクシデントが発生したことで瞬く間に6番手までジャンプアップした。

 最終的に6位でフィニッシュし、スーパーフォーミュラ連覇に向けて貴重なポイントをゲットしたキャシディだが、彼はレースの内容に納得していない様子で、motorsport.comに対して次のように語った。

「僕の人生の中で最も退屈なレースだった」

「(関口を先頭とした)グループが開けた時、僕は1周あたり1.5秒も速くなっていった」

「僕のペースは先頭よりも速かった。あの時点で僕より速かったのは福住(仁嶺)だけだ。そして僕たちふたりでトップ4を追いかけていったんだ」

「レースの序盤は冷静に何かが起こるのを待っていたけど、それがレースをダメにしてしまった。でも予選11番手だったから、それは予想できたことだ」

 キャシディはオープニングラップでオーバーテイクを決め、スタートで失ったポジションを取り戻したが、そこからは自力で順位を上げるのが困難な状態が続いた。

 今回のもてぎ戦は新型コロナウイルス感染拡大防止のピット作業要員を減らす目的で、途中の給油を禁止され、決勝のレース距離が大幅短縮。タイヤ交換義務のないレースフォーマットとなった。

 上記の理由から、今回のレースは追い抜きの少ないレースになるのではという懸念も一部のドライバーから上がっていたが、実際にキャシディだけでなく、コース上でのオーバーテイクはほとんどと言って良いほどなかった。

 キャシディはさらにこう続けた。

「スタートに失敗して、ターン1を抜けた時点で14番手か15番手に落ちたけど、ターン4、ターン5、そしてS字で全て取り戻した」

「ターン1で慎重になり過ぎたのは良くなかったけど、オープニングラップはそこ以外とても良かった。でもそれが最終的なリザルトを大きく左右したとは思わない」

「(レース中にオーバーテイクを試みようか)悩みもしなかった。最後の10周まで待っていようかと思っていたけど、最終的には自然とグループがばらけた。それからはプッシュすることができた」

「タイヤの状態も最後まで良かった。最終ラップなんかはレース中の自己ベストを0.8秒も更新したんだ」

 今回のレースでは、ITOCHU ENEX TEAM IMPULの平川亮が優勝。 山下健太(KONDO RACING)、サッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)、中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)が続きトヨタ/TRDエンジンを搭載する車両がトップ4を独占。キャシディも6位に入ったがITOCHU ENEX TEAM IMPULやKONDO RACINGとの差を縮めるため、チームは来月の第2戦岡山までに取り組むべきことがあると語った。

「僕の(予選)ラップはとても良かった。僕たちは彼らのすぐ近くにいる」とキャシディ。

「金曜、土曜からまた一歩前進した。良くはなったけど、まだ十分じゃない」

「今岡山でレースをしても、今回と同じような状況になるだろう。だから頑張る必要がある。マシンを良くするための努力をしなければならない」

 

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この記事について

シリーズ スーパーフォーミュラ
イベント 第1戦:もてぎ
ドライバー ニック キャシディ
チーム TOM'S
執筆者 Jamie Klein