ついに開幕のスーパーフォーミュラ。ドライバーたちはピットストップなしのフォーマットに懸念?
今週末にもてぎで開幕するスーパーフォーミュラ。給油が行なわれず、タイヤ交換の義務がないため、ドライバーたちは”F3のような”レースになるのではないかと懸念している。
写真:: Jun Goto
新型コロナウイルスの影響により、シーズン開幕が遅れた2020年シーズンのスーパーフォーミュラだが、今週末のもてぎで開幕を迎える。
通常は予選と決勝を2日間に分けて行なうが、今年は1日に短縮して開催。予選を午前10時から、決勝を14時15分から実施することになっている。
さらにレースフォーマットも変更された。昨年までは決勝は52周(249.672km)で争われていたが、今年は距離が短縮され35周(168.035km)で争われることになった。なおレース中のタイヤ交換義務はない。これは、レース中に給油作業を伴うピットストップがなくなることでスタッフの人数を減らすことができ、“密集状態”による感染リスクを少しでも下げることが狙いとしてあるようだ。
また、昨年までソフトとミディアムという2スペックのコンパウンドが使われていたドライタイヤは、今季から従来のソフト1スペックのみの運用に変更されており、スタート前とフィニッシュ後にはタイヤの内圧が指定された値から外れていないかチェックされることになる。
そのため、今季の開幕戦は全車が同じタイヤを装着し、ピットストップせずにゴールを目指す形となるのだ。
「スーパーフォーミュラのマシンはダウンフォースが多く、(他のマシンに)ついていくのが難しいので、オーバーテイクは難しいです」
福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)は、motorsport.comにそう語った。
「ピットストップがなければ、F3のようなレースになると思います。戦略性がなく、予選が重要になります」
2度スーパーフォーミュラのチャンピオンに輝いている石浦宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING)も、同様の評価を下した。
「F3みたいなレースになるでしょう。5周もすると結果が分かるかもしれません」
「予選は非常に重要で、全チームがそこに注力するでしょう」
「以前タイヤが1スペックしかなかった時に、もてぎでは最初から最後までオーバーテイクができませんでした。またそうなる可能性があります。レースが短くなったとしても、ピットストップはあって欲しかったです」
KONDO RACINGからスーパーフォーミュラにデビューするサッシャ・フェネストラズは、コロナ対策という観点でのピットストップ廃止に疑問を持っているようだ。
「ピットストップがないのは少し残念だ。スーパーGTではピットストップを行なっているので、理由がよく分からない」と、フェネストラズは語った。
「もちろん、予選が週末の大部分を占める。7番手や8番手からスタートする場合、それを埋めるような戦略はない。プッシュ・トゥ・パスという手助けはあるけどね。ピットストップがあれば違っただろう」
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