スーパーフォーミュラ 第9戦・第10戦富士
天候不良のレース中止、日本が特に多すぎる? 外国人ドライバー困惑……代替開催による1大会3レースは「勘弁してほしい」と最年長可夢偉
スーパーフォーミュラ第10戦富士は、濃霧の影響でキャンセルとなった。日本のレースではこういったケースが散見されるが、海外ではどうか? 参戦ドライバーたちに聞いた。
戎井健一郎
編集: 2025/10/12 11:23
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写真:: Masahide Kamio
富士スピードウェイで行なわれる予定だったスーパーフォーミュラ第10戦は、決勝スタート進行を前に発生した濃霧が解消されず、キャンセルとなった。スーパーフォーミュラでのレースキャンセルは2018年第2戦オートポリス以来だ。
とはいえ、日本のモータースポーツ・イベントで雨や霧の影響でレースが中止・短縮されることは珍しいことではない。スーパーフォーミュラもレースキャンセルは7年ぶりとはいえ、その間にも昨年のSUGO戦や2021年のオートポリス戦など、悪天候によるレース途中終了はいくつかあった。スーパーGTも、昨年は台風によるレース延期に始まり、雨・霧によってスケジュールが変更されるレースが多々あった。F1でも鈴鹿でのレースが短縮されたことがある。
海外のレース……例えばF1を例に挙げると、雨の影響でスタートが遅れたり、予定通りの周回数を消化できないというケースはあれど、レース自体が全く実施できないというケースは極めて稀だ。近年では2年前のF1エミリア・ロマーニャGPの中止が記憶に新しいが、この時は記録的な豪雨被害に見舞われたためだ。
「これは日本特有のものだと思うよ」
そう語るのはザック・オサリバン(KONDO RACING)。彼は年間を通して天気が優れないことが多いと言われるイギリス出身だ。
「(イギリスでは)例えば午前中には少し霧が出ることがあるけど、基本的には1時間もすれば消えてしまう。ここはずっと霧が出っ放しだよね? 結構奇妙だよ。まあ、ここ(富士スピードウェイは)標高が高いというのもあるだろうけどね」
スタート進行ディレイの中、話し込むラスムッセン(左)とオサリバン
写真: Masahide Kamio
デンマーク出身のオリバー・ラスムッセン(ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL)も、「レースが霧でキャンセルになったことでしょ……? テストでそういうことはあったけど、レースだとないかも」と言う。ただ、オーストリアのレッドブルリンクでは霧が濃い中でレースをした記憶もあるようだ。
では元F1ドライバーで、今もWEC(世界耐久選手権)で世界を転戦する小林可夢偉(Kids com Team KCMG)はどう考えているか? 彼は海外のサーキットの中でも、“スパ・ウェザー”でお馴染みのスパ・フランコルシャンは特に厳しい天候だと語る。なにしろ小林は、2019年5月のWECスパ戦で雪のレースを経験したことがある。
「スパは1レースで雪、雨、晴れ、全部経験しましたからね。スパは5月とかでも雪降っちゃうので、マジ笑っちゃいますよね」
夏〜秋は季節の変わり目で台風シーズンでもある。小林は「10月の富士は曲者ですよね。冬は比較的天気が良くて富士山が綺麗なのに」とこぼす。
また今回の第10戦キャンセルにより、代替レースが開催される可能性がある。そしてもし今後の日程にレースが追加されるのであれば、それは最終鈴鹿大会を2レース制から3レース制にするのが最も現実的な案なのでは……そう見る向きも多い。
ただ小林は、1大会3レース制について「ちょっと勘弁してほしいですけどね。キツいと思います」と言う。そしてインタビューゾーンの少し遠い席に座っていた野尻智紀(TEAM MUGEN)に「野尻? 3レースできる? キツいよなあ?」と助け舟を求めた。
とはいえ、小林は未だ耐久レース最高峰の舞台で一線級の活躍を見せており、ル・マン24時間レースでもチームメイトよりも多くの周回数をこなしてみせた。したがって、タフネスさの求められる3レース制は有利なのではと小林に問うと、「何言ってるんですか! 有利なわけないでしょ! (スーパーフォーミュラ)最年長。年齢のこと忘れてますね」と答えた。(※小林は39歳)
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