スーパーフォーミュラ 第6戦:もてぎ
フェネストラズ、復帰戦はスリックタイヤのギャンブルでスピンアウトも「判断は間違っていなかった」
サッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)は、復帰戦となったスーパーフォーミュラ第6戦もてぎ決勝のダンプコンディションでスピンを喫するも、レース序盤からスリックタイヤに交換した判断は正しかったと語った。

Jamie Klein
公開日時: 2021/10/20 8:45
Copy link
Viberでシェア
Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

サッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)は、小雨降るダンプコンディションとなったスーパーフォーミュラ第6戦もてぎで、レース序盤からスリックタイヤに交換した結果スピンを喫した。しかしリスクを冒して上位を目指したその判断は間違っていなかったとフェネストラズは語った。
フェネストラズは新型コロナウイルスによる厳しい渡航規制の中、入国に必要なビザを取得できない期間が長かったが、ようやく来日を果たした。今シーズン初めての参戦となったスーパーフォーミュラ第6戦もてぎでは、トリッキーな路面状況の中で周回遅れ&13位フィニッシュと厳しい結果で全35周のレースを終えた。
9周目にいち早くスリックタイヤへと交換したフェネストラズだったが、翌周にターン5のウエットパッチに足を取られスピンアウト。フェネストラズはレースを続行できたものの、セーフティーカー導入の原因となった。
フェネストラズは、彼とチームはフルウエットに適したセットアップが故にタイムを失うことを承知の上で、レース序盤のまだ路面が乾ききっていない9周目にスリックタイヤへの交換というリスクを冒したと語った。
「レース中のミスは残念だったが、序盤でスリックタイヤを選択するというギャンブルは正しかったと思う。僕らはそのリスクを理解していたし、他のドライバーも同じことをやっていた。ただ僕はターン5のウエットパットに足を取られてしまった」
「(ウエットの)タイヤ内圧が高すぎるという状況だった。僕は小林(可夢偉/KCMG)の後ろにつけていた。ふたりともスタートは良く、最初の数周は良いラップを重ねていたけど、5周目以降はラップが安定しなくなっていた」
「(8周目に)小林がピットインし、僕らは後方に下がっていたから僕らもピットに入ることを決めた。でも、平川(亮/carenex TEAM IMPUL)が何もないかのように僕を抜いていって、僕らは少なくとも1周あたり2、3秒失っていた」
「(スリックタイヤでは)トリッキーになるとは分かっていた。コースはまだ濡れていたし、スピンした時まではフルスロットルができないくらい、かなり怖かった。まるで氷の上みたいに不安定だったよ」
「スリックタイヤがコースで機能するようになるにはかなり時間がかかった。少なくとも5周とか。でも、小林がピットインしたのを見て、僕の翌周があまりにも遅かったから僕らもピットに入って挑戦してみようと決断したんだ。スピンがなければ良いレースになっていたかもしれないね」
Sacha Fenestrz, KONDO RACING
Photo by: Masahide Kamio
スーパーフォーミュラに復帰して最初のセッションとなった土曜日のフリー走行1回目を5番手で終えたフェネストラズだったが、予選はQ1で脱落し17番グリッドに沈んだ。
日曜日、決勝前に行なわれたフリー走行2回目では、フルウエットのコンディションの中最速タイムをマークし、チームメイトの山下健太が2番手につけKONDO RACINGがワンツーを占める速さを見せた。
「フリー走行でマシンの感触は悪くなかったけど、予選でマシンを改善しようとして完全に間違った方向性のセッティングにしてしまった」とフェネストラズは認める。
「新しいエンジニア(村田卓児)と一緒にいたり、コミュニケーションを取ったりすることも関係している。通常こういうことはシーズン前のテストで学ぶモノだけど、それをレース週末から始めるとなると、かなり厳しくなる」
「簡単な週末じゃなかったけど、たくさん学べたし、久しぶりにドライブできて本当に良かった。フリー走行1回目の数分で、僕はとびきりの笑顔になれた。すぐ快適に感じられたのは良かったね」
「巻き返しのためにはかなりやることが残されているけど、ポジティブな点もいくつかあるから、最終戦鈴鹿で何ができるかを考えるつもりだよ」
Read Also:
- 【スーパーフォーミュラ】野尻智紀、涙の初タイトル。TEAM MUGENの献身で人知れず抱えていた“劣等感”を克服
- 【スーパーフォーミュラ】リスタート直後に起こった“混乱”。山本&大湯が状況を語る
- 【スーパーフォーミュラ】大津弘樹vs山本尚貴、両者の明暗を分けた11周目のタイヤ交換判断
- ついに入国叶ったサッシャ・フェネストラズ。関係者の尽力で“公益性”認められ特例措置が実現
- 待望の国内復帰戦迎えるフェネストラズ、残るシーズンは課題山積みも「来年もトヨタ陣営で戦いたい」
あなたの意見が聞きたい!
Motorsport.comで何を見たいですか?
5分間のアンケートにご協力ください。
- Motorsport.comチーム
コメントを読んで投稿する
関連ニュース :
記事をシェアもしくは保存
Copy link
Viberでシェア
前の記事 【スーパーフォーミュラ】リスタート直後に起こった“混乱”。山本&大湯が状況を語る
次の記事 SF第7戦鈴鹿、スーパーGT第7戦もてぎで『ワクチン・検査パッケージ』を導入。条件満たした者に一部エリアのチケットを販売
Top Comments
コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?
View More & Comment

More from
Jamie Klein

来年はGT300の1戦に。“お祭り”色の強い今年の鈴鹿1000kmも存分に味わおう|英国人ジャーナリスト”ジェイミー”の日本レース探訪記
スーパーGT
スーパーGT
第5戦:鈴鹿
28 日前
来年はGT300の1戦に。“お祭り”色の強い今年の鈴鹿1000kmも存分に味わおう|英国人ジャーナリスト”ジェイミー”の日本レース探訪記

雨のSF富士で予選トップ3に入ったブラウニングとオサリバン。知られざる数奇な“腐れ縁”|英国人ジャーナリスト”ジェイミー”の日本レース探訪記
スーパーフォーミュラ
スーパーフォーミュラ 1 ヵ月前
雨のSF富士で予選トップ3に入ったブラウニングとオサリバン。知られざる数奇な“腐れ縁”|英国人ジャーナリスト”ジェイミー”の日本レース探訪記

WECトヨタの祝福すべき50勝目。しかしBoP非公開で“真の実力”はブラックボックス|英国人ジャーナリスト”ジェイミー”の日本レース探訪記
WEC
WEC 4 ヵ月前
WECトヨタの祝福すべき50勝目。しかしBoP非公開で“真の実力”はブラックボックス|英国人ジャーナリスト”ジェイミー”の日本レース探訪記

More from
サッシャ フェネストラズ

スーパーフォーミュラで3年ぶり勝利。サッシャ・フェネストラズ「僕は勝つためにこのシリーズに戻ってきたんだ!」
スーパーフォーミュラ
スーパーフォーミュラ
第9戦・第10戦富士
11 ヵ月前
スーパーフォーミュラで3年ぶり勝利。サッシャ・フェネストラズ「僕は勝つためにこのシリーズに戻ってきたんだ!」

“2台とも速いTOM'S”が復活! 雨のSF第9戦でフロントロウ独占。PPフェネストラズ「チームの進化を見せられた」
スーパーフォーミュラ
スーパーフォーミュラ
第9戦・第10戦富士
11 ヵ月前
“2台とも速いTOM'S”が復活! 雨のSF第9戦でフロントロウ独占。PPフェネストラズ「チームの進化を見せられた」

フェネストラズ、SF復帰初+苦しんできたトムス37号車で嬉しい表彰台「岩佐を攻略できるチャンスは、最初のSC解除時だけだった」
スーパーフォーミュラ
スーパーフォーミュラ
第8戦SUGO
2025/08/10
フェネストラズ、SF復帰初+苦しんできたトムス37号車で嬉しい表彰台「岩佐を攻略できるチャンスは、最初のSC解除時だけだった」

More from
Kondo Racing

KONDO RACING 4号車の課題は中高速コーナーと笹原右京。近藤真彦監督は「もう少しエンジニアとコミュニケーションを取らせる」
スーパーフォーミュラ
スーパーフォーミュラ
第3戦:オートポリス
5 ヵ月前
KONDO RACING 4号車の課題は中高速コーナーと笹原右京。近藤真彦監督は「もう少しエンジニアとコミュニケーションを取らせる」

SFテスト2日目、下位に沈んだKONDO RACING。3台が同じ課題に直面?「これが現状。みんなでどう解決するかにかかっている」と笹原
スーパーフォーミュラ
スーパーフォーミュラ
鈴鹿公式テスト
7 ヵ月前
SFテスト2日目、下位に沈んだKONDO RACING。3台が同じ課題に直面?「これが現状。みんなでどう解決するかにかかっている」と笹原

アルピーヌからF1参戦経験も。二輪王者の息子ジャック・ドゥーハンがスーパーフォーミュラテストに参加決定
スーパーフォーミュラ
スーパーフォーミュラ 9 ヵ月前
アルピーヌからF1参戦経験も。二輪王者の息子ジャック・ドゥーハンがスーパーフォーミュラテストに参加決定
最新ニュース

次世代国産フォーミュラ『JMIA-DOME F113』が富士でデモラン! 開発ドライバーの大嶋和也も好感触「思ったよりも順調。楽しみです」
WEC
WEC WEC
Fuji
1 時間前
次世代国産フォーミュラ『JMIA-DOME F113』が富士でデモラン! 開発ドライバーの大嶋和也も好感触「思ったよりも順調。楽しみです」

フェラーリが最速のシャシーだったのは過去の話? ハミルトン「僕たちが2番手ではないのは間違いない」
F1
F1 F1
アゼルバイジャンGP
2 時間前
フェラーリが最速のシャシーだったのは過去の話? ハミルトン「僕たちが2番手ではないのは間違いない」

小林可夢偉、”色々噛み合わなかった”母国富士戦。しかし旧友スティーブンスとの大バトルも魅せた「爪痕残さないとと思って……当たってないですよ!」
WEC
WEC WEC
Fuji
2 時間前
小林可夢偉、”色々噛み合わなかった”母国富士戦。しかし旧友スティーブンスとの大バトルも魅せた「爪痕残さないとと思って……当たってないですよ!」

アルピーヌ、SNSでの誹謗中傷に「容認できない」と声明発表。アゼルバイジャンGPの多重クラッシュでヘイト渦巻く
F1
F1 F1
アゼルバイジャンGP
3 時間前
アルピーヌ、SNSでの誹謗中傷に「容認できない」と声明発表。アゼルバイジャンGPの多重クラッシュでヘイト渦巻く
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
次の 2 つのオプションがあります。
- サブスクライバーになります。
- 広告ブロッカーを無効にします。
購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします
広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード
お知らせの管理
登録