スーパーフォーミュラ 第6戦・第7戦富士

苦戦続いたトムス2台目で善戦するフェネストラズ。KONDO時代のエッセンス&クルムとの再タッグでさらなる躍進なるか?

サッシャ・フェネストラズはスーパーフォーミュラ第7戦で5位に入り、再び上位に顔を出した。本人曰く、好調の要因には古巣KONDO RACINGのエッセンスもあるという。

戎井健一郎 Jamie Klein

公開日時: 2025/08/07 23:07

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Sacha Fenestraz, VANTELIN TEAM TOM'S

写真:: Masahide Kamio

 VANTELIN TEAM TOM'Sからスーパーフォーミュラを戦うサッシャ・フェネストラズは、第4戦もてぎの4位に続いて第7戦富士でも5位に入るなど、近年トムスの2台目のマシンが苦戦していた中で善戦を見せている。

 ただ、2022年にKONDO RACINGでランキング2位を獲得した経験があるフェネストラズは現状の結果に満足していない。当然目指すは優勝そしてチャンピオン。そのためには、予選で安定したパフォーマンスを発揮できるようにすることが重要だと考えている。

 フェネストラズが現段階で自信を持っているのはレースペース。富士での第6戦・第7戦に向けては、KONDO RACING時代のセットアップを取り入れ、これが功を奏したようだ。フェネストラズがKONDO RACINGに在籍していた当時の車両はSF19で、現行のSF23とはエアロパッケージが異なるため、フェネストラズとしても未知数に感じていた。しかし、結果的にはうまくいったようだ。

「レースペースはポジティブだった。KONDO RACING時代のセットアップを使って、いくつか良い発見があった」

 フェネストラズはそう語る。

「第6戦の前にそれを取り入れたら、全体的なパフォーマンスが大きく変わったと思う。これまで苦しんでいたタイヤマネジメントも良くなった」

「マシンが違うから効果があるかは未知数だったけど、KONDOでの経験からそれがプラスになるに違いないと思っていた。チームにとしてはほとんどやったことがない、少なくとも僕がリクエストした形では使ったことがないセットアップだったみたいだけど、チームとしても今後もこの方向性を継続していくことに前向きでいてくれている。これはポジティブなことだ」

 さらにフェネストラズにとってもうひとつポジティブな点と言えるのが、KONDO RACING時代にも彼をサポートしていたミハエル・クルムが帯同していることだ。日本語も堪能なクルムはチームと外国人ドライバーの橋渡し役としても定評があり、現在はスーパーGTのトムス37号車で監督を務めている。37号車のドライバーであるジュリアーノ・アレジも以前のインタビューで、チームのここ最近の好調ぶりにはクルムの貢献が大きく関係していると語っていた。

スーパーGTではトムスの監督を務めるミハエル・クルム

スーパーGTではトムスの監督を務めるミハエル・クルム

写真: Masahide Kamio

 フェネストラズは3年前と同様、主にコミュニケーションの部分でクルムからのサポートを受けており、「彼はドライバー目線から自分が何を求めているかをよく理解してくれている」と話す。フェネストラズとしては全戦でクルムが帯同することを求めているが、その辺りはスケジュールの関係で未確定のようだ。

 クルムは自らの役割について次のように説明。フェネストラズはチームと共に一歩ずつ改善できるはずだと述べた。

「私の役割はサッシャをサポートして、安定性や一貫性を高めることだ」

「彼は3年前にすでにその速さを証明しているし、今は異なるチーム・環境の中でそれを再現しようとしている。一晩で劇的に変わるようなことではないが、彼が速いことは確かだから、これからも一歩ずつ改善していけると確信している」

「スーパーフォーミュラに限らずスーパーGTでもそうだが、今のレースは何が足りないかを見つけるのが本当に難しい。それにギャップも非常に小さくなっている。例えば今回(第7戦の予選)も8番手と言うと良い結果とは言えないが、実際はトップからコンマ3秒差と悪くない。彼はとても良い仕事をしている」

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