F1を目指す上で、ローソンにとっての最大のライバルは岩佐歩夢なのか「レッドブル・ジュニアの中で、特にライバル視している人はいない」
スーパーフォーミュラのテストに参加するため来日中のリアム・ローソンに、レッドブル・ジュニアドライバーの中で最大のライバルと目される岩佐歩夢の印象について尋ねた。
スーパーフォーミュラの合同テスト&ルーキードライバーテストに参加するため、来日しているリアム・ローソン。ローソンは数多いるレッドブル・ジュニア・ドライバーのひとりであり、ライバルたちを打ち負かすことができなければ、モータースポーツの最高峰カテゴリーであるF1に辿り着くことはできない。そんな彼に、今季F2で対峙したルーキーの岩佐歩夢について尋ねた。
ローソンは今シーズン、カーリンのマシンを駆ってFIA F2参戦2年目を戦った。そして最終ラウンドであるアブダビも含めてスプリントレース4勝を挙げ、ランキング3番手。これは、今季レッドブル・ジュニアのドライバーとしてFIA F2に参戦した中では最上位であった。
レッドブル・ジュニアのドライバーとしては、ジェハン・ダルバラ(プレマ/ランキング7位)やデニス・ハウガー(プレマ/ランキング10位)らもF2に参戦したが、ローソンに次ぐ成績を残したのが、DAMSから参戦した岩佐だ。
岩佐は今季がF2ルーキーシーズン。にもかかわらず、フィーチャーレースで2勝を挙げ、ランキング5位となった。
F2はスプリントレースは予選トップ10がリバースグリッドとなるため、本来のパフォーマンスを表したモノとは言い難く、ポイントの配点も低い。一方でフィーチャーレースは、予選順位の通りにスタートするため、真のパフォーマンスとも言える。岩佐がルーキーながらフィーチャーレースを2勝したことには、大きな価値があるだろう。
そういう意味では、来季はスーパーフォーミュラに参戦すると噂されるローソンにとっては、F1を目指す上では岩佐が最大のライバルになるはずだ。
その岩佐について来日したローソンに尋ねると、一瞬目の色が変わったように見えた。そして、次のように語った。
「レッドブルには今、ジュニアドライバーがたくさんいる。その中で、特にライバル視している人はいないよ」
そうローソンは語った。
「彼らはみんな優れているから、このプログラムに参加している。そして、彼らのことを僕はあまり見ていない……自分自身と、自分がやっていることに集中しているだけなんだ」
「でもアユムはF2のシーズン後半にとても好調だった。彼が来年もF2でレースするなら、うまくいく可能性が十分にあると思う」
「でも、F2に昇格してくるレッドブルのジュニアドライバーは他にもいる。全部で11〜12人いる、大きなプログラムだからね」
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